カレーは明治の文明開化のころ、イギリスから西洋料理として日本に伝わってきた。当時はかなりの高級品でごく一部の限られた人しか食べられなかったようだが、その後、国産カレー粉の誕生やカレールウの発売により、“大衆食”として日本に広く普及していった。
今や自宅でも外出先でも食べられる、もはや日本人の国民食といっても過言ではないカレーだが、いったいどのカレーチェーンが人気なのか。さぁ、コメントと共にランキングを発表していこう。
第2位:ゴーゴーカレー
第2位は「ゴーゴーカレー」。ゴーゴーカレーといえば、2004年に東京・新宿に1号店をオープンし、“金沢カレー”ブームを巻き起こしたことでも有名だ。回答者のコメントは主に2つに絞られた。まずは「食べ応え」について。
そして、やっぱり?「ゴーゴーカレーはボリュームに驚きました(30代・女性)」
「食べごたえがあるメニューが多く、トッピングなどを選ぶのも楽しいし、何よりおいしいので(20代・女性)」
金沢カレーの火付け役であるゴーゴーカレーらしい理由が多く見られた。「石川県に行ったときに金沢カレーにハマってしまったため、カレーならほぼゴーゴーカレー一択(30代・男性)」
おすすめは「ロースカツカレー(中盛り)」
ちなみに、筆者がゴーゴーカレーでおすすめしたいメニューは「ロースカツカレー(中盛り)」。定番のカレーではあるが、存在感のあるカツがいい。ここにお好みのトッピングを。過去に石川県と福井県界隈で金沢カレーの食べ歩きをしたことがあった。どこの店もステンレス製の皿に褐色のカレーで、定番はロースカツにソースがかかり、キャベツの千切りが添えられ、先割れスプーンまたはフォークという形態だった。この様式が金沢カレーの特徴である。
「ゴーゴーカレー」もまさしくこのデコレーションで、その金沢カレーを全国区でメジャーにしたのが「ゴーゴーカレー」といえる。「CoCo壱番屋(ココイチ)」同様、メニューのバリエーションが豊富で、自分好みにカスタマイズするのが楽しいカレーライスだ。
ラーメンでも醤油、塩、トンコツとさまざまなバリエーションがあるように、カレーライスにもそんな似た傾向がある。「ゴーゴーカレー」をラーメンに例えるなら濃厚魚介といった感じで、「CoCo壱番屋(ココイチ)」は町中華の醤油ラーメンかもしれない。褐色の見た目のインパクトと、ある程度濃厚で独特なスパイス感は、比較的若者を中心に好まれる傾向にある。
またチャレンジメニュー的な「メジャーカレー」も面白く、ロース、チキンカツ、エビフライ、ウインナーにゆで玉子とてんこ盛りだ。神保町のカレー専門店「ライスカレー まんてん」にかつてあった「全部のせカレー」をほうふつとさせる迫力で、これに挑戦する若者も多く、イベント感のあるカレー専門店といえる。
さぁ、では、第1位はというと……?