依存されて、自分が壊れそうだった
3年の交際期間を経て30歳のときに結婚したものの、結婚生活はわずかしか続かなかったというキミカさん(45歳)。結婚して半年後に妊娠がわかり、出産後半年たって離婚した。「怒濤の2年間でした。結婚してすぐ夫に借金があることがわかった。しかも妊娠した私に向かって『僕は子どもがほしいと思ったことはないんだ』と言い出して。『僕はきみと結婚したんだ、きみとふたりきりで人生を歩きたかった。子どもなんていらない』って。おまえが子どもだと言いたくなりました(笑)」
夫が結婚前から抱えていた借金は300万円。30代前半のキミカさんにとっては大変な額だった。そもそも夫は貯金がないと言って、結婚後に住んだ賃貸マンションの敷金礼金、さらには引っ越し代までキミカさんが出したのだ。
必死で稼いだ返済金、衝撃の使途が明らかに
「『ごめんね。300万、僕ががんばって返すから』と夫は涙をこぼして謝ったんです。だから私も協力するからと……。産休直前まで仕事をし、副業もこなし、娘を出産後は育休はとらず仕事に復帰。大変な思いをして毎月、返済していたんです。でもふと気づいたら、夫は前とまったく変わらない生活をしている。おかしいと思って夫の両親に話したら、『知ってるわよ、その件。私たちが返済したから、もう大丈夫だから』って。え? じゃあ、私が毎月、借金返済用にと夫の口座に振り込んでいたお金はどこへ? 夫に聞いたら『いや、ちゃんと返済してるよ、親に』と。義母に聞いんです。そうしたら『いいのよ、うちの息子なんだから』って。結局、親には返済していない。私が振り込んだお金も小遣いのように使っていたんです。幻滅なんてものじゃなかった。この人につける薬はないわと離婚してと言ったんです」
夫は泣いて彼女を引き止めようとした。だがキミカさんの意志は変わらない。すると夫は、「僕ほどきみを愛している男はいないからね、いつかきみにもそれがわかるよ」と捨て台詞のように残して去っていった。
>離婚後、夫の呆れた言い分にキミカさんは