とはいえ、一部の方は「どうせなら大きく成長しそうな小型株を買いたい!」とお考えの方もいるでしょう。そこで今回は、株式投資家の筆者が、低いリスクで高いリターンが期待できる「有望な小型株」の、3つの典型的なパターンを取り上げます。
パターン1:めっちゃ割安
1つ目のパターンは「めっちゃ割安」な小型株です。本記事で取り上げる3つのパターンの中でも、おそらく、これが最も多いと思います。日本株の適正株価はだいたい「益回り8%」ですが、このラインよりも安い銘柄は、小型株が多いです。中には益回りが20%とか、適正水準の倍以上ある株もあります。
割安なものが多い理由は、プロなどの大口投資家が買えないからです。彼らにとって小型株は「小さすぎて儲からない投資先」なので、割安でも買われないことが多いです。
彼らに放置されているおかげで、小型株には「こんなに配当もらえるの!?」みたいな、めっちゃ割安な株もあります。筆者自身、この記事を執筆している今も、配当利回りが5%近い小型株を買ったばかりです。
パターン2:成長産業
2つ目のパターンは「成長産業」に該当する小型株です。上場したばかりの会社などは、このパターンに当てはまります。前に、「足りないものを売っている会社は成長しやすい」と書きました。
2021年は半導体不足、2022年はエネルギー不足が問題になりました。この当時、半導体を作っている会社やエネルギーを売っている会社の「株価は下がったんじゃない?」と思われるかもしれません。しかし現実は逆で、半導体株やエネルギー株が、短期間で大きく上がりました。
なぜか?というと、足りないものを売っている会社は、「作れば作っただけ商品が売れる」というおいしい環境だからです。価格競争などで苦しむケースはまれです。
ブーム商品を売っている会社は仮に成長しても「一発屋」になりやすいです。しかし、足りないものを売っている会社は軒並み成長する傾向がありますから、魅力的な投資先と言えるでしょう。
パターン3:経営者が超優秀
3つ目のパターンは「経営者が超優秀」な小型株です。連続起業家が経営する小型株などは、このパターンに当てはまります。世の中には、まれに「超」がつくほど優秀な経営者がいます。そういう経営者は、だいたいどんな会社を経営してもうまくやります。
実績のある経営者はだいたい大企業を経営しています。著名な人を挙げるなら、ソフトバンクグループの孫正義さんや、ファーストリテイリングの柳井正さんです。彼らは優秀だからこそ、自分の会社をひたすら成長させ続けてきました。
しかし、たまにこういう超優秀な経営者が、小さな会社の経営に携わっています。大企業を辞めて新しく会社を興したりするケースです。こういうケースはかなり「まれ」ですが、たまーにあることですから、見つけたら投資してみるとよいかもしれません。
まとめ
ここまでの話をまとめると、有望な小型株には以下の3つのパターンがあるという話でした。パターン1:めっちゃ割安
パターン2:成長産業
パターン3:経営者が超優秀
この3つのうち1つでも満たせば、十分に魅了的な投資先です。2つ満たせば、なお良し。3つ満たせば、それはもう「最高!」です。小型株投資に興味がある方は、参考になれば幸いです。