年金・老後のお金クリニック

年金を月17万円もらえる人は、現役時代にどのぐらいの収入がある人ですか?【2023年度】

老後のお金や生活費が足りるのか不安ですよね。老後生活の収入の柱になるのが「老齢年金」ですが、年金制度にまつわることは、難しい用語が多くて、ますます不安になってしまう人もいるのではないでしょうか。そんな年金初心者の方の疑問に専門家が回答します。今回は、現役の会社員時代にどのぐらいの収入があれば、将来、年金を月17万円もらえるのかについてです。年金についての質問がある人はコメント欄に書き込みをお願いします。

執筆者:All About 編集部

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老後のお金や生活費が足りるのか不安ですよね。老後生活の収入の柱になるのが「老齢年金」ですが、年金制度にまつわることは、難しい用語が多くて、ますます不安になってしまう人もいるのではないでしょうか。そんな年金初心者の方の疑問に専門家が回答します。今回は、現役の会社員時代にどのぐらいの収入があれば、将来、年金を月17万円もらえるのかについてです。年金についての質問がある人はコメント欄に書き込みをお願いします。

Q:年金を月17万円もらえる人は、現役時代にどのぐらいの収入がある人ですか?

「会社員が将来年金を月17万円もらうには、現役時代にどのぐらいの収入が必要ですか? 」(31歳)
将来、年金を月17万円もらえる人の現役時代の収入はいくら?

将来、年金を月17万円もらえる人の現役時代の収入はいくら?

A:年収の目安は539万5000円(月額44万9601円)です

今回は将来、毎月17万円の年金を受け取れる会社員の現役時代の年収について計算してみます。

前提条件は、平成15年4月以後に40年間厚生年金に加入、ボーナスの支給はなく、40年間の年収は一定とします。

平成15年4月以後の厚生年金額は、平均標準報酬額×5.769/1000×平成15年4月以後の加入月数(※)で計算します。

※従前額保障での計算方法。スライド率等については省略。乗率は昭和21年4月2日生まれ以降の人の新乗率を使用

老齢基礎年金は、令和5年度で満額の月額約6万6250円を受給できると仮定します。

この条件で考えると、将来、毎月17万円の年金を受け取るためには、老齢厚生年金は月額10万3750円(17万円-6万6250円)受け取る必要があります。

老齢厚生年金を月額10万3750円(年額124万5000円)受け取るための年収を計算すると、年収の目安は539万5000円(月額44万9601円)です。

●計算式
平均標準報酬額×5.769/1000×480カ月(加入期間)=124万5000円(年間の厚生年金受給額)
平均標準報酬額=124万5000円/(5.769/1000×480)≒44万9601円

平均標準報酬月額を年収に換算します。
44万9601円×12カ月≒539万5000円(年収)

また、65歳時点で、厚生年金の加入期間が20年以上あると、要件を満たす配偶者がいる場合、老齢厚生年金に配偶者加給年金額が上乗せしてもらえることになります。

(※令和5年度現在の制度をもとにした試算です)

※年金プチ相談コーナーに取り上げてほしい質問がある人はこちらから応募するか、コメント欄への書き込みをお願いします。

監修・文/深川 弘恵(ファイナンシャルプランナー)
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