なにかと娘の世話を焼いてくれる義母はありがたい存在なのだが……
義母は協力的だった
結婚して3年目に大きな仕事の切れ目を狙って計画的に妊娠したマユさん(38歳)。それと同時に夫の実家近くに越した。「私は地方出身なので、義母に頼るしかなかったんです。義母は基本的にはいい人なんですが、愚痴や不満をためておけないタイプ。子どもがしゃべるようになったら要注意だなと思ってはいました」
無事に出産した長女が1歳になる直前に保育園に預けることができた。基本的には義母を頼らないつもりだったが、職場復帰してしばらくたつと、仕事が楽しいこともあり、ときどき義母にお迎えを頼むようになった。
「義母は『いいわよ、いつでも言ってね』って。私が思っていたよりずっとフランクで素敵な人だったんだと反省したくらいです。夫も『ちょっと変わったところはあるけど、子ども好きだし信頼して大丈夫だよ』と。ちょっと変わったところがどういうところか、そのときは聞き損なったので、それをのちに後悔するようになりました」
義母に「あれ?」と思った瞬間
最初に「あれ?」と思ったのは、週3回の保育園の給食を義母が勝手にやめさせて、毎日弁当に切り替えたことだった。そして義母が毎日、娘の弁当を作るようになったのだ。「そんなわがままが通るのかなと思ったんですが、その保育園の園長と義母が親しかったようで、アレルギーがあるという理由で許可してもらったそう。うちの子、アレルギーはないんですけどね。そもそも私がそれを知ったのは、保育士さんに聞いたから。『毎日、おばあさまが大変でしょう』って。なぜ先に相談してくれなかったのかと義母に聞いたら、『だって言ったらあなた、反対したでしょう』と。義母は栄養士の資格をもっているので、確かに信用できるけど、子どもが周りと違うということで負い目を感じないかなと不安になったんです」
夫に言うと、「小学校に入れば給食なんだから、今はおふくろの好きにさせてやればいいよ。おふくろも栄養を考えて作っているんだろうし」とこともなげに言った。
>このままでは娘が不自由な人生を送ることに?