人間関係

「これで4年連続です」「義姉・義妹と作戦を…」なんとしても“義実家”帰省を回避したい妻たち(2ページ目)

これで4年連続「帰省しない夏」が実現することが決定したという女性は、どこかうれしそうだ。義実家への帰省についての率直な意見を、ふたりの主婦から話を聞いた。

亀山 早苗

執筆者:亀山 早苗

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毎年8月は体調不良になる40歳

「義両親は悪い人ではない。それはわかっているけど、共働き家庭でせっかくの夏休みに義実家に行くのは心身ともに負担が大きいんですよね」

ユウコさん(40歳)はそう言う。8年前に、当時付き合っていた彼との間に子どもができ、それを機に婚姻届を出した。本当は「戸籍にとらわれたくなかった」から、事実婚にするつもりだったが婚姻届を出したほうが、事務手続きがスムーズだったため、世の中のしきたりに折れたのだという。

「婚姻届を出さなければ義実家に行く必要もないだろうと思っていたんですけどね。案の定、子どもが産まれてからは、『夏には孫を見せて』という矢のような催促がありました。私も当時は、いい嫁ぶっていたので、生後8カ月の子を連れて長旅をして。でもそれが子どもには負担だったのか、義実家で熱を出して病院にかかったりして大変でした。翌年は私が体調不良になって帰省中止。実はそれ以来、8月になるたび私の調子が悪くなるんです」

コロナ禍では体調不良にはならなかった。だが昨年はまた、体調不良に陥った。昨年は夫も帰省する気満々だったのだ。

「新幹線の距離なのに、夫は車で行こうと張り切っていました。でも8月5日ごろから私の体調が絶不調で。調べても原因はわからないんですが、私はストレスだと思っています。原因不明の熱が出たり発疹があったり」

夫が発したひと言で体調不良がスッと消えた

そして今年もまた、8月の声を聞いたとたん、ユウコさんは全身にじんましんが出て嘔吐を繰り返した。熱中症かとも思ったが、病院で点滴を受けると改善した。さらに夫が「今年は暑すぎるし、帰省はやめようと思うんだ」と言った翌日、じんましんはすべて引いた。

「わかりやすくて自分でも笑ってしまうほどです。別に帰省してもいじめられるわけではないんです。数日間、居心地の悪い思いをしながら愛想笑いをしていればいいだけなんだけど、それすらよほど嫌なんでしょうね、私。自分の意志より体のほうが正直なんだなと思います」

8歳と6歳の子どもたちは、自宅近辺の地域行事に参加するのを楽しみにしている。夫の実家に行くことも大事かもしれないが、住んでいる地元を大事にすることにも意義があるとユウコさんは夫にそれとなく告げた。

「私が帰省に対してひどくストレスを抱えていることを夫は気づいていないと思います。お互いに嫌な思いをせずに帰省回避ができるといいんですけどね。私も毎年、体調を崩すのは疲れたので。来年は少し早めに話し合ってみようと思っています」

実家帰省問題は、いつになってもなくならないのかもしれない。
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