アメリカ留学中の木村さん。後ろに写っている建物はベルつきの時計塔がある大学の名物建物。 |
ところで、木村さんはなぜアメリカに留学しようと思ったのですか?
木村さん:
アメリカの大学に4年間留学するという道を紹介してくださったのは、高校の担任の先生でした。 留学=語学留学という考えしかなかった私は、中学3年生くらいから日本の大学で政治学や国際関係学を学んで、大学在学中に語学留学をして、将来は国連機関で働けたらいいなーなどという青写真を描いていました。ところが、高校2年生になった時、中学時代からよく知っている当時の担任の先生が私にNICを紹介してくださったのです。
「国際政治を勉強して、その分野で働きたいと思うのであれば、英語を目的として学ぶのではなく、ツールとして使えるようになったほうが良い。」
当時、海外の大学に「入学」し「卒業」するなんてことは考えてもいなかった私には、はじめは何のことだかさっぱりわかりませんでした。でも面白そうだなと思い、NICの説明会に両親と参加しました。それでもまだ想像の世界ではあったのですが、それが良かったのか、周りの後押しもあり、思い切ってアメリカの大学にどっぷりと浸かる留学をしてみようと決心しました。
ガイド:
実際に留学してみて、アメリカの大学生活はいかがでしたか?
木村さん:
あまりに単純な回答かもしれませんが、最高でした!(笑)
ただ、本当に楽しむことを実感できたのは、3、4年次からで、それまでは勉強や生活に慣れるまでに時間を要し、へこんでばかりいました。振り返ってみると、NICの頃から、周りの人は自分よりも英語が上達しているのではないかと気持ちばかりが焦って自分の成長が遅いことにジレンマを感じ、落ち込むことが多かったです。
在学中に6ヶ月間ガーナに留学しましたが、今考えると、アメリカに居た4年間は本当に時間をかけていろいろなことに慣れていったな、と思います。最初の1年間はとにかく生活に慣れること、2年目は生活基盤ができたところで学業に集中。3年目はさらにクラスメートや友達と授業中外楽しむことができ、最後の4年次はすべてをエンジョイ!という感じで。
このプロセスは、充実した学生生活を送るためには不可欠だったと思います。いろんな人と仲良くなっていくと同時に、また、自分を素直に表現することもできるようになりました。それまでは、カッコつけてしまったり、周りに助けを求めることや、相談することが苦手だったのですが、英語でいろんなことを表現していくことで、コミュニケーションの楽しさを実感し、素直に自分を出すことの大切さがわかり始めた時期でもありました。
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