島田佳奈の恋愛コラム

「年下からなめられたくない」は裏目に出る。威圧感を与えず、尊敬される年上女性になるには?

職場や私生活において、男女問わず年下の人と接する機会が多くなる大人世代。そんな大人世代が、年下に威圧感を与えず、親しみはあるけれど尊敬される「憧れの年上女性」になるには、どうしたらいいのでしょうか。

島田 佳奈

執筆者:島田 佳奈

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威圧感を与えず、尊敬される憧れの年上女性になるには?

威圧感を与えず、尊敬される憧れの年上女性になるには?

自分が年を重ねるほど、社会では相対的に「自分が年上」になっていくのが世の常。職場でも、キャリアを積み昇進昇格するうちに、周りは若い部下ばかりとなります。

「○○さんって怖そう」
「迂闊(うかつ)に話しかけられない」

女性は特に、部下になめられないよう毅然(きぜん)と振る舞うことが裏目に出がち。筆者も部下に厳しく接したあまり、恐れられてしまったことがあります。

あなたは今、自分が若かった頃に尊敬していた年上女性のようになれていますか? 若い彼らが憧れるような年上女性でいるためには、どんなことを心がければいいのでしょうか。
 

威圧感はNG。「計算された自然体」を見せよう

若い人が年上の人を怖がってしまうのは、子どもの頃から目上の人(親や先輩)に叱られてばかりだった頃の名残。未熟な子ども時代ならともかく、成人した大人同士であれば、年齢で上下関係を示すよりも対等に接したほうが付き合いやすいものです。たかが先に生まれたくらいで若者に威張るような人は、むしろ「器の小さい人」に映り、年下からは疎まれてしまうでしょう。

親子関係や上司部下など、立場が明らかに対等ではない関係性であれば、時には威厳を見せる必要もあるかもしれません。しかし通常運転で威圧感を出すような振る舞いは、相手を委縮させたり心を閉ざしてしまったりする“ネガティブ要因”にもなり得ます。

オープンマインドなコミュニケーションを図れなくなってしまったら、互いに損をするだけ。そんなとき気を配るのは年下ではなく、経験豊富な年上の役割です。

年上のあなたが見せるべきは、年下から「この人には何でも話せる」と思われるような雰囲気。怖そうな表情を柔和にするよう心がけ、上からではなく対等な立場を意識しながら接し、彼らの成長を促すよう見守ること。若者相手には、できるだけ自然体で接したほうが好感を持たれます。

自然体といっても、まるで自宅で家族に接するような気の抜けた姿ではありません(笑)。優しい態度、話しやすい雰囲気、だけどいざとなれば頼りになる器の大きさは、人生の先輩ならでは。一見自然体なようで、それは計算し尽くした「大人らしさ」でもあります。
 

年下から“なめた態度”を取られる2つの理由

年下に無意識の威圧感を与えてしまうのは「年下からなめられたくない」という無駄なプライドを持っているから。

若者は、あなたが思うよりずっと先輩たちを観察しています。尊敬できる先輩を慕うのは当然のことながら、相手が年上でありながらなめた態度を取る裏には、2つの本音が隠れています。

ひとつは、尊敬に値しないから。もうひとつは、ほかの先輩よりも親しみを感じているからです。

一見真逆な意識ですが、もしあなたが年下になめられているようであれば、それがどちらの本音から出る態度なのかは、すぐに分かるはず。

前者であれば、それはあなた自身に原因があります。いくら威張って大きく見せようとしても、実態が伴わなければ、若者にもあっさり見抜かれるでしょう。

後者であれば、悩む必要はありません。それは後輩の域を超えた親しみの現れであり、決してあなたを目下に扱っているわけではないはず。むしろ年上としては、子どもを見守る親のように笑顔で受け止める器の大きさを持ちたいものです。
 

年下には惜しみなく与え、そしていくらでも教わろう

そもそも「長く生きている」ことは、そんなにすごいことなのでしょうか。頑張って長生きして、年輪分の知識や功労が認められた領域の「偉人」ならともかく、相対的に相手より年上であることは「たまたま早く生まれた」「単にちょっと長く生きてる」くらいの差でしかありません。人類の歴史からすれば五十歩百歩の違いで年上風を吹かせるのは、年下から見れば浅はかなこと。

それでも若い人に比べれば、その差である数年分、年上には何らかの経験値があるのも事実。むしろ年下に負けるほどのキャリアしかなかったら、ぼんやり生きてきてしまった過去の自分を悔み、心を入れ替えたほうがいいでしょう。

時間は平等であるはずですが、実際のところ、短くても密度の濃い人生を歩んできた人もいれば、無駄に長生き(!)しているような人もいます。大切なのは、いくつになってもキャリアを積み上げるべく教わる姿勢。それは相手が年上であろうと年下であろうと同じです。

どんな人でも、年下の相手より知識も経験も秀でていることはきっとあると思います。1人として人生経験は同じではないからこそ、特定の分野では「先輩」になれるはず。

先輩の役目とは、後輩を育成することです。ある分野では後輩に教わり、自身が得意な分野では後輩を指導する──年齢による上下関係で決めつけず、キャリアに応じて接することができれば、年上のあなたと年下の人たちはすてきな関係が築けます。

女性は特に、結婚や出産などライフステージにおいて「年は私のほうが上だけど、ママとしては後輩」といった逆転関係も起こりやすいもの。「年上だから」などというつまらないプライドはさっさと捨て、あなたにとって身近な社会の輪で慣れ親しむことを心がけていれば、おのずと年下からも慕われるようになりますよ!
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

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