北海道の寺と神社

お寺の値打ちは古いことだけじゃない。たくさんの人がお参りに出かけ、願い事をする。それが神社仏閣の本来の意義です。
北海道には、歴史的に言って、その他の地域のような古い神社仏閣は少ないです。したがって、神社仏閣だけを目的とした旅行にはあまり適しませんが、信仰心のある人にとって、歴史の古い新しいは関係のないことです。

どちらかと言えば、本州に近い南の方(函館、松前など)に、江戸時代、あるいはそれ以前に創建された寺と伝わる寺もあるので、散策の際には、足を伸ばしてみましょう。

北海道の寺と神社リスト

広尾郡広尾町の禅林寺には、漂泊の仏師、円空上人が彫った観音像があります。円空さんは、はるばる北海道まで修行の旅に出かけたということです。また、江刺の姥神大神宮は、15世紀に建立された北海道最古の神社だそうです。

東北地方の寺と神社

福島県の会津若松にあるさざえ堂。日本中探してもめったにない珍しい形の建造物です
東北地方には、時代をさかのぼれば、中央との戦いの歴史などがあり、独特の文化や伝統があります。各県によい寺や神社があり、観光客を楽しませてくれます。

たとえば会津若松にあるさざえ堂などは、江戸時代に関東以北で流行した斬新な建造物ですが、今は、完全な形で残るのは、おそらくここだけです。

また、東北地方には、京都や奈良とは少し違う、素朴で力強い仏像も数々あり、近年、仏像マニアの間で人気が高まっています。

■おすすめその1
青森県 恐山菩提寺

今から1200年ほど前、自覚大師円仁が創建したと伝わる日本最北の霊山。賽の河原、イタコなどで有名な死者の世界というイメージがありますが、意外や、宿坊は近代的で豪華です。
恐山のホームページ

■おすすめその2
岩手県 中尊寺

やはり、自覚大師円仁の創建と伝わります。その後、1105年より、奥州藤原氏の初代清衡によって多くの堂宇が建てられました。東日本随一の平安美術の宝庫である金色堂が有名です。
中尊寺のホームページ

中尊寺のある平泉には、同時代に建立された毛越寺(もうつじ)もあり、池を中心とした浄土式庭園を鑑賞することができます。
毛越寺のホームページ

■おすすめその3
宮城県 瑞巌寺

瑞巌寺境内には、よい石仏もあります
こちらも創建は自覚大師円仁と伝わります。その後、奥州藤原氏の外護も受けましたが、一時は衰退。江戸時代になって、伊達政宗により数々の堂宇が建てられました。国宝の豪華な建造物が見所です。
瑞巌寺のホームページ

・わたしが瑞巌寺を訪問した際の詳細ルポはこちらです。

塩竃神社は海に近く、塩の作り方を教えてくれた神様が祀られています
瑞巌寺の近くにある塩竃神社もお勧めです。こちらには、塩の作り方を教えた神様が祀られています。東北鎮護の寺として古くから存在し、やはり奥州藤原氏や伊達家によって支えられました。
塩竃神社のホームページ

・わたしが塩竃神社を訪問した際の詳細ルポはこちらです。


■おすすめその4
山形県 立石寺(山寺)

芭蕉の句、「静けさや、岩にしみ入る 蝉の声」でお馴染み。こちらも自覚大師円仁によって建立されたと伝わります。
山寺観光協会のホームページ

■おすすめその5
山形県 出羽三山神社

羽黒山、月山、湯殿山の三つの山にまたがる飛鳥時代以来の山岳聖地で、修験道の行者の修行の場。
出羽三山神社のホームページ

■おすすめその6
福島県 会津盆地一帯

会津ころり三観音のひとつ、中田観音
この地域は、「仏都会津」と呼ばれ、近年、仏像マニアの間で人気が急上昇しています。わたしも何年か前にくまなく回り、すっかり仏都会津のファンになりました。

平安時代初期、徳一という僧侶が東国に下り、当時はまだ仏教にほとんど縁がなかったこの地域に、次々に寺を建てました。そのため、国宝を含む数々の傑作仏像がある寺が点在していますが、かなり広範囲なため、個人で回るのはかなりたいへんです。地元の道に精通していない人は、レンタカーで回るのもけっこう難儀です。何人かでタクシーを借り切るか、それとも仏像めぐりに特化したツアーを利用するか。いずれにせよ、効率よくこの地域を巡るコツは、まず一緒に行ってくれる仏像マニア仲間を探すことです。

仏都会津についての詳しい情報はこちらをごらんください
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。