一人暮らしを始める際には、冷蔵庫や洗濯機などの必需品に加えてさまざまな家電製品が必要になります。今回はそういった人におすすめの調理家電を紹介しましょう。特に「料理をほとんどしたことがない」「料理が苦手」という人におすすめのものを紹介したいと思います。
お湯を沸かせるだけでなく、調理も可能な電気ケトル
●アイリスオーヤマ「クッキングケトル」
ボタン1つでお湯を沸かせる電気ケトルは必需品に近い家電だと思いますが、最近では細かく温度設定ができるものや、お茶などの煮出しができるものなど、さまざまな形に進化しています。その中でも特におすすめなのが、調理も可能な電気ケトルの「クッキングケトル」です。
電気ケトルはいち早くお湯を沸かすための消費電力の高さが重要ですが、こちらは1200Wと必要十分なパワーがあります。上部が水洗いも可能な鍋になっており、「鍋」「サラダチキン」「インスタント麺」「炊飯」「煮込み」と5つの自動調理メニューで調理が可能なのも大きな特徴です。
40度から100度まで温度調節が可能で、低温調理にも対応します。普段は電気ケトルとして使いつつ、たまに鍋にしたり、サラダチキンや温泉卵を作ったりと、さまざまな活用が可能です。
シンプルな電気ケトルに比べると割高ではありますが、使い勝手はかなり良いです。ちょっとした料理から始めてみたいという人に最初におすすめしたい調理家電です。
約1.9気圧で時短調理が可能!炊飯にも対応する電気圧力鍋
●シロカ「おうちシェフ Pro」
一人暮らしを始めるにあたって必要かどうか迷う家電の1つが「炊飯器」ではないでしょうか。毎回炊飯するのは面倒ですし、1回炊飯してから食べきるまで保温するのは電気代の無駄になります。
一人暮らしだとパックご飯で十分ではありますが、炊きたてのご飯を食べたい……という人におすすめなのが、電気圧力鍋の活用です。
シロカの「おうちシェフ Pro」は約1.9気圧の高圧で調理するため、素早く煮込み調理が行えるのが特徴です。さらにゆっくりと減圧することで煮崩れを防ぐ「スマートプレッシャー技術」を搭載しており、仕上がりの良さも大きな魅力。また、最大で12時間後までの予約調理機能も搭載しています。
圧力調理のほか、蒸し調理や低温調理、炒め調理、無水調理など10個の調理メニューを搭載しており、もちろん炊飯も可能です。普段は電気圧力鍋として使いつつ、たまに炊飯して小分けして保存するといった使い方をすると大いに活用できると思います。
グリル調理が失敗なしでできる“ノンフライヤー”
●COSORI「ノンフライヤー 3.8L CAF-LI401-AJP」
筆者が特におすすめしたい調理家電の1つが「ノンフライヤー」です。庫内に熱風を循環させる「コンベクション(熱風循環)オーブン」の一種なのですが、一般的なオーブンに比べて庫内がコンパクトなため予熱に時間がかからず、素早く調理できるのが特徴です。
鶏肉に唐揚げ粉などを付けて焼く「ノンフライ唐揚げ」などが簡単にできるだけでなく、フライパンでは失敗しやすい「鶏もも肉のグリル」なども簡単に作れます。チキン、ポテト、ベーコン、ステーキ、野菜など7種類のメニューモードも搭載しており、温度(最高温度は230度)と時間(最長60分)を設定した手動調理にも対応しています。設定したらほったらかしにできるのが大きな魅力です。
失敗せずに中まで火を通せる機能が特徴のオーブンレンジ
●象印マホービン「EVERINO ES-GT26」
ここからは、ちょっとお高いけど充実した機能を持つ調理家電を紹介しましょう。1つ目が本格オーブンレンジです。
オーブンレンジは電子レンジとオーブン・グリル調理機能を組み合わせた調理家電ですが、オーブン調理は比較的長時間の予熱が必要ですし、使いこなしが難しい部分があります。なかなか料理初心者には手を出しにくい調理家電なのですが、この「EVERINO」は失敗しやすいオーブン調理のウイークポイントをカバーする独自の調理機能を搭載しています。
それが「芯までレジグリ」「うきレジ」「サクレジ」の3つの機能です。
「芯までレジグリ」はレンジ調理で食材の中まで熱を通してから、グリル調理で香ばしく焼き色を付ける機能です。レンジ調理は焼き色を付けられませんが、中まで火を通すのが得意です。一方でグリル調理は中まで火を通しにくいものの、焼き色を付けるのが得意です。この2つを自動的に切り替えることで、誰でも失敗せずに調理ができるのが特徴になっています。
「うきレジ」は専用のガラスボウルを庫内にぶら下がるような形にすることで、食材の下からも加熱して調理するというものです。食材が庫内に接地しないため温めムラが生じにくいのが特徴です。
「サクレジ」は芯までレジグリと同様にレンジ調理からグリル調理に切り替える調理機能です。レンジ調理で中まで温めてからグリル調理に切り替えることで、揚げ物などをサクッとし上げることができます。
一人暮らし向けにはちょっと大きめの容量26Lですが、電子レンジとしても、250度までの温度設定が可能な本格オーブンとしても使えるので、長期的に重宝するオーブンレンジだと思います。
食パンを自動で圧倒的においしく焼き上げるトースター
●パナソニック「ビストロ NT-D700」
トースターとしてはかなり高額ですが、おいしいトーストを食べたいという人に最もおすすめなのがこちらの製品です。
以前に、水を使ってスチームとともに焼き上げるトースターなどが人気を博しました。しかし多くのトースターは温度もしくは出力(ワット数)を設定してタイマーを回して焼き上げるスタイルで、室温によっては焼き上がりに違いが生じてしまいます。
ビストロの場合は自動モードを搭載しており、5段階の焼き上がり設定に合わせて自動的に焼き加減を調整してくれます。
自動モードは「うすぎりトースト」「あつぎりトースト」「アレンジトースト」「そうざいパン」「フランスパン」「クロワッサン」「冷凍ピザ」「フライ温め」「焼きいも」など全部で15個ものモードを搭載しています。トーストだけでなく、フライの温め直しなどでも重宝しますので、パンが好きな人ならかなり満足度が高いと思います。