健康診断では必ずなにか問題が出る
食事には気をつけているのに
30代にして糖尿病予備軍と医師から注意されている夫。リカさん(37歳)は、日々の食事に細心の注意を払ってきたそう。「もともと夫の家系は大食漢だったようで、結婚してからお義父さんは糖尿病が悪化して透析をするようになりました。夫は『不自由だよなあ。ああはなりたくない』としみじみ言っていた。だから夫のランチはお弁当にしたんです。夜も野菜中心で味も薄めにしていた。夫は最初のうちは『ありがとう』と殊勝に言ってくれましたが、そんな生活が2年も続くと、『もうちょっとパンチの効いたものが食べたい』と言い出して」
同い年の夫とは結婚8年。6歳の子がいる。共働きをしながら、リカさんは一生懸命に献立を考えている。
「もちろん、肉も魚もきちんと並べていますよ。ただ、夫の大好きな揚げ物は月に1、2回にして、なるべくさっぱりと出汁をきかせた料理にしているんです。でも夫が食べたいのは、ソースでべちゃべちゃのロースとんかつだったりするんですよね」
夫の実家は商売をしていたので、義母がキッチンに立つことはほとんどなかったそう。ご飯だけ炊いて、あとは近所の惣菜屋さんで買ってきたものが並んだという。だから味の濃いものでたくさんのご飯を食べる習慣がついている。
「あとはスナック菓子ですね。気づくとポテトチップの大袋をひとりで食べてしまう。少しは子どもにあげてよというと、こういうものは幼いうちは食べないほうがいいとうそぶいてる」
つい先日も、夫が夜中にカップラーメンを食べているのを、偶然起きたリカさんは見てしまった。子どもの誕生日だったので、夕食はしゃぶしゃぶにして、肉も野菜もたっぷり食べたはず。最後は雑炊にもした。
「あんなに食べたのにと思わず言ったら、『だってオレ、雑炊2杯しか食べてないもん。腹が減って眠れないよ』と。しかもカップラーメンは大盛りでした……。私は買い置きはしないようにしているんですが、夫はわざわざ近所のコンビニに買いに行ったみたい。そうまでして食べたいのかと思うと同時に、先のことを何も考えてないとガックリきました」
こうなると、食べられるのは健康な証拠とは言い切れない。やはり何でも「過ぎる」のはよくない。すでに注意喚起されている夫だから、本当に予備軍から病人にならない限り、危機感をもってくれないのかもしれないとリカさんはため息をついた。
>せめて子どもの分は残しておいて……