人間関係

夫の元カノがSNS攻撃「おばさん、見捨てられちゃうわよ」、衝動で離婚した40歳女性の後悔(2ページ目)

夫の浮気などをきっかけに、後先を考えずに離婚してしまったふたりの女性。一方は、経済設計を考えるべきだったと後悔。もう一方は、野球を始めて親密度を深める息子と夫をみながら、失ったものの大きさを考えるようになったという。

亀山 早苗

執筆者:亀山 早苗

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一時の怒りで離婚したけれど

夫が元カノと会っていたことがわかり、「怒髪天を衝く」という感じで離婚してしまったものの、今となっては後悔しているというのはアリサさん(40歳)。

「元カノからの嫌がらせが続いたんですよ。『彼は結婚したことを後悔しているみたい』『あなたには女としての魅力がないって言ってたわよ』なんていうことを、SNSのメッセージで毎日のように送ってくるんですから。夫に言ったら『刺激しないで放っておけばいい』って。そもそも自分が浮気したから、こんなことになっているのに私を傷つける者を諫めてもくれない。夫は浮気なんかしていない、会って話しただけだというけど、元カノは『彼、私と体の相性がいいって言うの』など言いたい放題。『オバサン、ダンナに見捨てられちゃうわよ』とまで言われました」

夫は3歳年下で、元カノはその夫よりさらに5歳年下。アリサさんからみれば8歳も年下の女にバカにされたことで、どうしても我慢ができず、当時5歳のひとり息子を連れて家を出たのが4年前だった。

「共働きをしていて本当によかった。うちの職場には託児所があるのもラッキーでした。それでも息子が寂しがっているのがつらくてたまりませんでしたね。ときどき夫に会わせるんですが、そのときの息子が本当にうれしそうで」

息子の小学校の入学式や行事に、夫は欠かさず参加している。その後は3人で食事をするのが習慣になった。

「最近、息子が野球を始めたんですよ。夫は元高校球児だから、息子の野球にも興味津々で。週末は夫と息子がべったりの生活になりました。離婚しなければ、こういう家庭生活が続いていたんだなと思うと、ちょっと複雑ですね」

夫にはどうやら恋人もいるような気配だ。短慮のあまり失ったものが大きすぎるかもしれないとアリサさんは考え始めている。

「ただ、私がやり直したいと思っても、夫はそう思っていないかもしれない。再婚してからでは遅いから、やり直そうと言ったほうがいいかも。そう思いつつ、あの人ともう一度、夫婦としてやっていけるのかと考えると、それも自信がない。私だけがあたふたしているような気がします」

どうしたらいいのか、自分がどうしたいのか。もう少し考えてみたいと彼女は言った。
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