衝動的に離婚はしたものの、その選択は正解だったのか
離婚後の経済設計を考えていなかった
「子どもがふたりいての離婚だったので、もっと経済的なことを考えればよかった。それだけは後悔しています」ヒナコさん(38歳)は、4年前の離婚をそう振り返る。結婚したのは29歳のとき。当時、4歳と2歳の子がいた。彼女自身は時短で仕事をしていたが、4歳年上の夫は何一つ家事をしようとしなかった。
「子どもと遊ぼうとはするんですが、自分の思い通りにならないと子どもを怒鳴るんです。夫のほうがずっと幼稚だった。あげく浮気をしていることがわかって、どうせワンオペでやってきたんだから離婚したほうがむしろ楽になる、こんな男がお父さんでいることのほうが嫌だわとさっさと別れました。もちろん養育費だけはきちんと払ってもらうつもりでしたが、離婚後、夫の会社が倒産してしまって、養育費も滞りがちです。そこまで考えていなかったことを後悔していますね」
離婚にあたっては、夫に離婚する意志がなかったため、「どうしても離婚したいというなら慰謝料をよこせ」「浮気していたあんたが払うべき。相手の女に慰謝料を請求する」と揉めたが、結局、ヒナコさんが「これ以上、夫には関わりたくない」という理由で、養育費のみを口頭で決めて離婚届を提出した。子どもの親権はヒナコさんにある。
「養育費に関しては、夫の両親にも文書を送って、いざとなったら両親に請求することも決めたんです。でも実際に滞ったら、両親は逃げまくっている。2年前には夫の父親が倒れたので、請求もしづらくなりました」
生活が苦しいので、ヒナコさんは子どもたちとともに実家に引っ越した。現在は、毎日出社し、残業もこなしてなんとか食べていかれる程度の生活だ。
「うちも70歳を越えた父がアルバイトをしているだけで、年金も少ないので私も生活費を補助しています。家賃を出さずに済むのと子どもたちの面倒を母が見てくれるのはありがたいけど、通勤時間が増えた分は体にこたえる。下の子がもう少し大きくなったら、やはり会社の近くに住んだほうがいいかもしれないと考えています。それまでに少しでも貯金をすること、副業を含めて収入を増やすことが目標です」
結婚生活を続けても、離婚して実家に戻っても、それぞれいい面もあれば悪い面もある。今は子どものことが最優先なので、3人で暮らすより実家のほうがマシだというだけと彼女はため息をつく。
>8歳年下の夫の元カノの挑発にのってしまった