野球に興味がないくせに
「私は高校時代からの筋金入りのプロ野球ファン。某チームのファンクラブにも入っています。でも夫は野球には興味なし。もともとスポーツには関心がないんだと思う。それなのに、なぜか今回のWBCには急に興味を持ったようで、あーだこーだと蘊蓄(うんちく)がうるさいんです」苦笑しながらそう言うのは、リナさん(38歳)だ。結婚して8年、6歳の男の子と2歳の女の子がいる。長男は今回、リナさんとともに予選から野球を見ていた。選手名鑑なども見ていて、かなり興味を持ったようだ。
「夫が急に口を挟み出したのは日本で行われた最後のオーストラリア戦。よくわからないままに試合についてあれこれ言い出して。息子に『違うよ』とやたらとダメ出しされていました。ただ、うちの夫はかなり子どもっぽいところがあるので、何度も息子に言われてついにはキレてしまった。『親に向かって、ダメだと言うな』って。その剣幕に子どもは泣き出すし、夫は不機嫌になるし」
何が夫の地雷を踏んだのかわからない。自分より息子のほうが野球を知っていることに腹が立ったのだろうか。
「子ども相手に何を怒ってるのよと言い返すと、『生意気なんだよ、母親の教育が悪いんじゃないのか』って。あなたの子でもありますからねと嫌味たっぷりに言っておきました。だってうち共働きで、家事育児も分担していますから。私だけのせいにされても困る」
リナさんの答えがさらに気に入らなかったのだろう。夫はテレビをぷつりと切って自室にこもってしまった。
>なぜか準決勝でトラブル勃発?