人間関係

中学受験後の進路は「言わないで!」 娘の希望で内緒にしたらトラブルに…詮索ママとどう付き合うか(2ページ目)

小学校の卒業式シーズン。中学受験を終えて進学先が決まるタイミングと重なり、親子ともに複雑な気持ちを抱えることもある。「どこに進学するの?」としつこいママ友、自慢しまくるママ友に辟易する女性たちの声は……

亀山 早苗

執筆者:亀山 早苗

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噂好きのママ友に振り回されて

中学受験は、しなかった人にとっては大きな問題ではないが、ここが勝負と親子で頑張ってきた人にとっては大問題。エリカさん(40歳)も頑張ってきたという。

「必死だったんですよ……。でも全部落ちてしまって。一時は私が病みそうでした。もともとクールに見ていた夫から、『きみの気持ちより、挫折感を味わっている息子の気持ちを考えてやろうよ』と言われて目が覚めました。私はどうやら自分の夢を息子に押し付けていたのかもしれない。そう考えて、公立に通うことになった息子が落ち込まないよう、この1カ月ほど注意深くケアしてきたんです」

息子は案外あっけらかんとしていて、むしろ近くの中学に通えることをよしとしているようなので、エリカさん夫婦もホッとしているところだという。

「ただ、ママ友のひとりが、うちの子が何校受験したのか、どこを受けたのかと探りを入れてきて。受けていないところまで他のママに『エリカさんのところは、○○も落ちたらしいわよ』と噂を振りまいているみたいです。そのママ友の子は受験さえしていない。なのに噂だけを流すってあんまりですよね、当事者でもないのに」

今さえ乗り切れば、新学期が始まり、やがてみんな忘れていくもの。だから抗議もせずに放ってあるのだが、面倒なのは、そのママ友の子とエリカさんの息子が仲良しだということだ。

「ふたりとも地元のサッカーチームに入っていたんです。これからは中学でもサッカー部に入るはず。だから同じ学校に通えるのを息子は喜んでいますが、私はちょっとため息が出ますね。うちの姉などは、子どもの小学校時代のママ友たちとずっと仲良くしているというんですが、私は無理みたい。その噂好きのママにかき乱されている状態です」

子どもの関係でできたママ友は、偶然の産物のようなもの。あまりとらわれることなく、子どもと離れて自分の関係を作っていければいい。エリカさんはそう言って、「前向きに考えます」と笑顔を見せた。
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