60代女性の恋愛……色恋に溺れすぎるのはNG。理性を保って!
60代からの恋愛はどうあるべき?
駆け落ちしたり、泥沼不倫で裁判沙汰……などというトラブルは、セカンドライフ世代でも発生します。当事者のあなたは「もう老い先短いのだから、好きにさせて」と思うかもしれませんが、周囲にとってはいい迷惑。あなたに関する悪評は、他界後もずっと続くのです。
どんな年齢でも、恋する気持ちに制限をかける必要はありません。しかし、自我を見失わず、周りに迷惑をかけないためにも、理性を保って行動しましょう。
恋愛は“非日常”だからいいことも。同居は慎重に
同じセカンドライフ世代でも、配偶者、子や孫がいる立場ならば、暮らしの中心は家族であり、その中で「次のステージ」を模索することでしょう。しかし“おひとりさま”ならば家族の心配もなく、経済的にも時間的にも自由度は高くなります。だからこそ「セカンドライフの恋」を考えるのも頷けます。これから先100年生きるとすれば、人生はあまりにも長い。だけど肉体は、年々無理がきかなくなるのが現実です。恋愛と結婚が同じでないことは、もう大人のあなたであれば分かっているはず。恋愛はあくまで「時々デートを楽しむ」非日常の関係であり、生活を共にするものではありません。
もちろん、相手と合意の上であれば、一緒に暮らすのもアリでしょう。だけど離れて暮らす家族(子や孫など)がいるならば、同居の前に報告を。それぞれの人生ですから、必ずしも近親者の賛同を得る必要はありませんが、子にしてみれば、無断で「実家」に他人が住んでいたら、いい気はしないものです。思いやりを忘れずに。
過去に責任を持ちながら、今と未来を楽しもう
同居もそうですが、結婚(再婚)を考える場合はさらに、周囲(主に親族)を納得させるプロセスが大切です。残された人生、共に歩んでくれるパートナーにめぐり合えたら、こんな幸せなことはありません。しかし、子や孫は、新たな親族が登場することを歓迎しない可能性もあります。仮にあなたが資産家だとすれば、想定外の配偶者は「遺産狙いではないか?」と疑われることは容易に想像できます。代々の墓や土地など「後世に引き継ぐもの」を抱える家柄であればなおのこと、新たな家族をどう迎えるか(逆に受け入れないか)は、入籍前にきちんと親族間で話し合う必要があるでしょう。
「ウチはそんな由緒のある家じゃないから」。だとしても、次の代(子や孫)がこの世に存在するならば、戸籍に新たな家族を迎える前に説明するのが、親としての慎み。子の反対にあうなど、場合によっては入籍せず事実婚とするのもひとつの選択です。
「過去」に対してもけじめをつけるのは、大人の礼儀。離別した妻は「他人」ですから報告の義務はありませんが、妻側に(あなたの血縁である)子がいる場合は、事後であっても報告したほうがいいと思います。子も孫もいないならば遠慮は無用。新たなパートナーと、堂々と幸せになりましょう!
セカンドライフ世代は、この先何度も恋をするとは限りません。未来を伴走するパートナーにめぐり合えるのは、奇跡のような幸福です。同時にあなたが残した家族への愛情もかけがえのないもの。すべてを大切にしていきましょう。
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