メルカリの使い方

高校生が知っておきたい「メルカリ」リテラシー、健全な付き合い方をするために

メルカリは、高校生でも親権者の承諾があれば利用できます。高校生がメルカリを使う場合に知っておくと安心な「メルカリリテラシー」とは?

川崎 さちえ

執筆者:川崎 さちえ

フリマアプリ・ネットオークションガイド

高校生が知っておきたい「メルカリリテラシー」とは

高校生が知っておきたい「メルカリリテラシー」とは

メルカリは、高校生を含む未成年も親権者の承諾があれば利用できます。しかし高校生は社会経験が少ないこともあり、大人とは違った注意点も。この記事では、高校生が知っておくと安全な「メルカリリテラシー」を解説していきます。
 

取引相手にタメ口はNG

筆者には高校生の娘がいるのですが、メルカリで自分の欲しいものを買ったり、不要なものを売ったりしています。筆者がメルカリを使っていたこともあり、始めることには抵抗はなかったようですが、時々分からないことがあるようで相談されることもあります。

その中で最近聞かれたのが「タメ口」についてでした。娘の出品物にコメントがきたのですが、「値段、下げられる?」というタメ口だったのです。メルカリでは高校生ということは公表していません。そのため「どうしてタメ口?」と思ってしまったようですね。

タメ口に関しては、悪い印象を持たれることが多く、相手を苛立たせてしまうケースもあります。自分がコメントをする側になったとしても、普段からやり取りをしている友達と同じ感覚でコメントをするのはいけませんね。仮に相手が高校生だとしても、知らない人からタメ口でコメントが来ると抵抗を感じるものです。丁寧な言葉遣いを心がけましょう。
 

匿名配送がおすすめ

配送に関しては、匿名配送に対応しているメルカリ便(らくらくメルカリ便、ゆうゆうメルカリ便)を使うようにしましょう。相手が誰であれ、こちらの個人情報は知られない方が安心です。

出品者の立場になると、送料が安い普通郵便を使いたくなってしまうのですが、多少負担が大きくなっても、やはり匿名配送の方がよいでしょう。購入者の立場では、安く買える商品が普通郵便での発送になっていることもあるかもしれません。この場合でも、メルカリ便に対応している出品物を探すなど、個人情報を漏らさないようにしたいですね。
 

プロフィールに「高校生」とは書かない

メルカリではプロフィールにユーザーの情報を書くのですが、ここに高校生であることは絶対に書いてはいけません。高校生ということで、いかがわしい犯罪に巻き込まれる可能性もあります。プロフィールには、取引上の注意点などを書くにとどめておきましょう。
 

出品者として気を付けたいこと

■出品してはいけないものがある
高校生に限らない話ではありますが、メルカリが定めている出品禁止物(禁止されている出品物)は前もって確認しておきましょう。たとえ知らなかったとしても、メルカリ事務局に削除されてしまうことがあります。出品禁止物だから削除されたのだと分からず、何度も出品を繰り返すとペナルティがかされるかもしれません。

高校生の場合、特に注意したいのが制服や体操着などです。たとえば買い替えをした制服をメルカリに出品するのはNGです。これはアダルト的な意味合いを含んでしまう可能性があるからですね。また推し活をしていると、自作のアイドルグッズを持っていることもあるでしょう。推しを卒業する時に、それを売るのもNGです。権利の侵害になる恐れがあるので出品はできません。

■商品の説明に嘘はダメ
メルカリに出品する以上、少しでも高く売りたいと思う気持ちは分かりますが、商品説明に嘘を書いてしまうのはNGです。ダメージがあるのに「傷や汚れはありません」と書いてしまうと、購入者からクレームが来ます。商品を見れば嘘と分かるのですから、最初から正直に書くことでトラブルを避けた方が賢明です。
 

購入者として注意したいこと

■値下げ交渉はOKでも相手の気持ちを考える
メルカリで欲しいものを見付けたら、出品者に値下げの依頼をすることも少なくありません。その場合、どのくらいの金額までならOKかは出品者によって異なりますが、大幅な値下げはしてもらえないと思っていた方がいいでしょう。送料やメルカリに支払う販売手数料があるので、それらを考えて交渉していくことが求められます。

■高校生だからといって値下げしてくれるとは限らない
以前知人から相談をされたのですが、知人は「高校生なので、半額にしてください」というコメントをもらったことがあるそうです。知人も子どもがいるので、高校生のお財布事情が理解できるとはいえ、高校生を武器にして交渉してくるのはいかがなものか?ということでした。

出品者の気持ちを考えることにも通ずるものがありますが、相手にも確保したい売上金があります。いくら高校生でも無理なものは無理ですから、「高校生だから安くしてもらえる」というのは少々甘い考えかもしれませんね。メルカリでは全てのユーザーが対等の立場にあると思っていた方がよいでしょう。
 

困ったことが起きたとしても1人で悩まない

もしトラブルが起きたとしたら、1人で悩んでしまうかもしれません。あるいは友達にどうすればよいかアドバイスをもらうこともあるでしょう。でも本来相談するのは、メルカリ事務局です。友達に相談をしても、間違ったアドバイスになる可能性もあるからです。

メルカリ事務局に相談をすれば、適切なアドバイスをもらえたり、間に入ってもらえたりもするので1番安心な方法といえます。
 

不用品をお金に換えていくのは重要なこと。長く続けるために無理をしない

不用品を売ってお金に換えていくことは、高校生の娘にはこれからもずっと続けてほしいと筆者は考えています。安く買えて経済的ですし、売ったお金で自分の欲しいものを買ったり自己投資ができたりするからです。ものとお金を循環させることが、やがて社会人となる高校生が生きていくこれからの社会には必要になってくるでしょう。

不用品をお金に換えることを長く続けるには、無理をしないことが大切です。時間に追われてしまったり、本来やるべきことをしないでメルカリに没頭したりしては本末転倒です。今の生活を基盤として、隙間時間にメルカリを取り入れていくように、自然な形で付き合っていくのが理想ではないでしょうか。
 
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