2022年・冬のボーナスの支給額は2%前後の増額に
民間のシンクタンクによれば、2022年冬のボーナスの支給額は、対前年比で2%前後の増額が予想されています。一方、消費者物価指数の上昇が3%を超えています。2%前後のボーナス増額では物価上昇には対抗できないかもしれませんが、景気動向を考えれば、少しでも増額になることで良しとしましょう。給与を含む収入増は2023年度に期待することにしましょう。2023年度の賃上げ目標は連合は5%程度、UAゼンセンは6%程度としています。ボーナスは、前年比で増額になったとはいえ増額率は2%前後ですから、2022年冬のボーナスも大切に扱わなければなりません。無駄遣いをしないためにも計画的に、かつメリハリを付けて消費や貯蓄、あるいは投資に回すようにしましょう。
物価上昇に負けないためには、なるべく金利の高い定期預金に預ける必要があります。ところが、長期金利などの上昇を背景に住宅ローン金利は上昇したにもかかわらず、預金金利は低金利が続いています。
低金利の中、注目すべきは冬、夏のボーナス時期に一部の銀行で行われる「ボーナスキャンペーン(特別金利)」です。2022年の冬のボーナスキャンペーンの内容と、好金利を提供している銀行を見ていくことにしましょう。
ボーナスキャンペーン実施行は数行のみ
ソニー銀行は「円定期特別金利」と称して今冬もキャンペーンを行っています。預入期間6カ月物=年0.20%、1年物・積み立て定期1年物は0.17%としています。対象期間は2022年12月1日から2023年2月28日(期間中の積み立て最終日は2023年2月27日)までとなっています。楽天銀行は円定期預金「冬のボーナスキャンペーン」と称して、預入期間6カ月物=0.13%、1年物=0.15%としています。対象期間は2022年11月25日から2023年1月31日までとなっています。
auじぶん銀行では「冬の特別金利キャンペーン2022」と称して預入期間1年物の金利が0.13%となっています。対象期間は2022年12月1日から2023年1月31日までです。
新生銀行ではインターネット限定で「パワーダイレクト円定期預金 冬のボーナス金利キャンペーン」と称して、30万円以上の預入期間1年物の金利を0.20%としています。対象期間は2022年12月1日から2023年1月31日までとなっています。
例年、ボーナスの時期ごとにキャンペーンを実施している住信SBIネット銀行は、この記事を書いている2022年12月5日現在ではボーナスキャンペーンを実施していません。
預入期間が長いものは避けるべき
ボーナスキャンペーンを行っている銀行が数行に過ぎないので、過去にも紹介している常時好金利を提供している銀行の状況も見ていくことにしましょう。オリックス銀行のeダイレクト預金の金利は、100万円以上の預入期間6カ月物=0.10%、1年物=0.22%、2年物=0.15%、3年物=0.25%、5年物=0.28%、7年物=0.35%となっています。同銀行は2022年12月1日より、1年物の金利を0.07%、7年物の金利を0.05%引き上げています。
UI銀行の定期預金金利は、預入期間1カ月、3カ月、6カ月物=0.12%、同1年、2年、3年、5年物が0.20%となっています。
地方銀行のインターネット支店の金利も見ていきましょう。
愛媛銀行の四国八十八カ所支店では、預入金額100万円限定の「だんだん定期預金」が1年物=0.22%です。通常の定期預金は6カ月物・1年物=0.20%、2年物・3年物=0.15%、4年物・5年物=0.10%となっています。
香川銀行のセルフうどん支店では、預入金額100万円が上限の「超金利トッピング定期預金」が1年物=0.22%、「金利トッピング定期預金」が1年物・2年物=0.20%、3年物・5年物=0.16%となっています。
高知銀行のよさこいおきゃく支店では、預入金額100万円が上限の「よさこいおきゃく定期」が1年物=0.20%、「おきゃく定期」=1年物、3年物、5年物=0.15%となっています。
主な銀行の定期預金金利を見てきましたが、高くてもオリックス銀行の7年物の0.35%です。同預入期間のメガバンクの金利が0.002%ですから175倍の金利になります。
金利についてですが、2023年には日銀総裁が交代して政策転換もあり得るのでは?という予測もあります。就任後すぐに政策変更を行うことはないと思われますが、政策変更というのろしが上がっていることを考慮すれば、金利に動きがあることも考えられます。預入期間の長い定期預金で金利を固定してしまうのは得策とはいえません。
※金利は2022年12月6日時点