始めてみれば「さすが王道」と思うはず!
お金を貯めるために、「誰も知らないような裏技」を探していませんか? いえいえ、実は「いまさら」と思うような王道な方法こそ、大きなお金が貯まる近道なのです。その例を3つお伝えします。意外と王道は変わらないもの……まずは始めてみては?
1. 月5000円から「積み立て」を始める
「積み立て」というと、なんとなく古いイメージがあるかもしれません。でも、一度始めれば手間がかからず、時間が経てば経つほどお金が貯まっていく、確実な貯蓄法なのです。可能なら、手取り月収の1割以上を設定して、積み立てを今すぐ始めましょう。難しければ、月5000円でも1万円でもOK。勤務先に制度があれば財形貯蓄を、なければ銀行で自動積立定期預金に申し込むのがおすすめです。いつの間にか、10万円、20万円とまとまったお金になりますよ。
2. 月100円で「新NISA」にトライ
最近よく耳にする「新NISA」が気になりつつも、何も準備していない人もいるかもしれません。今は超低金利で預貯金だけではなかなか増えません。現金だけでなく、日本株や外国株などの海外資産を増やす方法として、ぜひ活用したいところです。
2024年から始まる新NISAの「つみたて投資枠」なら、金融庁お墨付きの手数料が安い投資信託がラインナップされていて、海外の資産にも気軽に投資でき、利益に対して約20%の税金がかからないため、初心者さんにもおすすめです。
ただし元本保証ではなく、相場の上がり下がりの影響を受けますが、相場が下がったときほど実は買い時です。5年、10年と長い目で見て続けることで、資産アップにつながるでしょう。
月100円からでも積み立てできるので、相場の波を感じて経験値を上げるためにも、まずはトライしてみてください。慣れてきたら、金額を増やしていきましょう。
3. 「マネー本」を1冊読んでみる
マネーの知識がない方は「マネー本を1冊も読んだことがない」という人がほとんどでは? 広く浅くでもよいので、マネーの知識を得ることで、今の自分が何をすべきか、きっと見えてくるはずです。手前味噌ですが、拙著『積立投資・つみたてNISA・iDeCoもよくわかる!お金の増やし方』(主婦の友社)も、基礎からアドバイスしていますので、よろしければ。書店で、初心者向けのマネー本をパラパラと眺めて、読みやすいものを1冊選ぶのもよいでしょう。
今回は、ぜひすぐ始めたい3つの貯蓄の王道をお伝えしました。「いやいや、いまさら」と思ったものこそ、試す価値アリです。その行動が、お金を増やすことにつながるはずですよ!