iPhoneの充電ケーブルにMFi認証を受けた製品をおすすめする理由
Apple以外のメーカーが出している安価なケーブルを買うことも珍しくありませんが、そのときに気をつけなければならないのが「MFi認証の有無」です。
この認証を受けていないケーブルの使用は、基本的には推奨されていません。大切なiPhoneを長く大切に使いたいなら、少し高かったとしても、きちんと「MFi認証」を受けた製品を使うようにしましょう。
MFi認証とは?
「MFi認証」とは、「Apple社が定めている性能基準を満たしている製品」に与えられるもの。「MFi認証のある製品=Appleに認定されている製品」ということであり、安全に利用できることの証明になります。Lightningケーブルの場合、コネクタ部分に内蔵されている認証チップに、Appleが指定したものが使用されています。また、「認証を得た工場で製造されている」「ケーブルの動作確認・審査を経ている」といった条件をクリアしたものにのみ、MFiロゴの使用が許可されています。
MFi認証を受けた製品を確認する方法は?
その製品がMFi認証を受けているかどうかの区別は、MFiのロゴが付いているかどうかで判断できます。MFiのロゴは以下の通りです。MFi認証を受けた製品に付いているロゴ
・「MFi認証取得」を必ずチェック!
Amazonなどで購入する場合も、商品紹介に必ず「MFi認証取得」と記載がありますので、必ずチェックするようにしましょう。
「MFi認証取得」を必ずチェック!
MFi認証を受けていない製品を使うことのリスク
MFiの認定を受けていないケーブルを使うことには、さまざまなリスクが伴います。Appleが公式で公開している「Lightning コネクタアクセサリの偽造品や模倣品を識別する」では、以下のようなリスクが可能性があると示唆しています。- iOSデバイスが損傷する場合がある
- ケーブルが損傷しやすい
- コネクタの端子が外れる、非常に熱くなる、またはデバイスにしっかりと収まらない
- デバイスを同期または充電できない
以下は、過去に筆者自身が体験あるいは直接聞いたことのあるトラブルの一例です。
■ケーブルが突然使えなくなる
純正チップが埋め込まれていないケーブルを使用した場合、「このアクセサリは使用できません」というメッセージが表示され、使用できないようになっています。
MFi認証を受けていないケーブルの場合、いままで普通に使えていたのに、急に上記のようなメッセージが表示されるようになり、途端に使えなくなることがあります。安定して使い続けることができません。
■iPhoneの充電ができなくなる
iPhoneの充電に必要な電圧や電流を適切に流せないケースがあり、ケーブルを挿してもうまく充電できず、せっかく買ったのにすぐに捨てることになったことがあります。
また、とある友人は粗悪なケーブルを使ったことで、iPhoneの充電口が広がってしまったトラブルがありました。その後、修正のケーブルを挿しても、サイズがガバガバになってしまって、うまく充電できなくなったとのことです。
■発火やショートが起こる……かも
ケーブルが発火したり、ショートしてしまったというトラブルを聞いたこともあります。最悪の場合、火災などの大きなトラブルになる可能性もあります。
もちろんこれは「MFi認証を受けたケーブルなら絶対に安心安全」というわけではありません。純正のケーブルでも発火トラブルが起こったという報告はあります。
しかしそのリスクや可能性は、MFi認証を受けていないもののほうが高くなると考えられます。
まとめ
最近では100円ショップなどでもLightningケーブルが販売されていることもあります。急場しのぎとして一時的に頼るには良いかもしれませんが、継続的に使いつづけるにはリスクが大きすぎると筆者は感じています。「1000円を渋って安物のケーブルを使って、その結果iPhoneが故障し、数万円の修理費が必要になってしまった」なんて事態になったら、目も当てられません。
日常で使用するケーブルについては、MFi認証を受けたケーブルを使うようにしましょう。
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