家事

「ズボラ洗濯」3つの秘けつ……洗濯物は「小分け」が正解?

洗濯の究極の目的、それは洗濯物を「新品の状態に戻すこと!」。そんな恐れ知らずのゴールを掲げつつ、日々の洗濯にズボラに対峙する3つの秘けつを住生活ジャーナリストの藤原千秋がご紹介。気持ちの良い衣類はQOLを上げます。面倒臭いけどがんばりましょう。

藤原 千秋

執筆者:藤原 千秋

家事・掃除・子育てガイド

「ズボラ洗濯」3つの秘けつ! 洗濯物の扱い、正解は?

ズボラほど洗濯物は「小分け」が正解?

ズボラほど洗濯物は「小分け」が正解?

あぁ、面倒臭いな……。でも、洗濯しなきゃ……。

潜むズボラ心、されど汚れた臭い服を着たくはない。そんな葛藤と戦いながらの日々の洗濯。せめて少しでも、ほんの少しでも何か、ラクにならないものでしょうか……。

「黒いものは黒く、白いものは白く戻し」「悪臭を無臭化し」「清潔感あるさっぱり気持ちのいい衣類に」は、したい。つまり限りなく新品の状態に近くしたいというのが突き詰めれば洗濯の究極の目的なんです。

虫のいい願いでしょうが、どんなに心性がズボラでも目指したいゴールは、そこ。

今回は、恐れ多くも、そんな「そこ」を目指す、ラクでも効果大の洗濯の秘けつを3つご紹介したいと思います。
 
<目次>
 

1.ズボラほど洗濯は「小分け」が正解

人には……洗濯機の限界まで詰め込みたい、詰め込んで洗濯回数を減らしたい、そんな内なる欲求があるものでしょうか?

いやただ単に「面倒臭い」の言い訳に「洗濯回数は減らせるだけ減らした方がいろいろおトクな気がする(水道代とか)……」と言っているだけかもしれません。

でも、実はズボラな人ほど洗濯は「小分け」にしていくのがいいのです。

目前の洗濯物を、とりあえず、

・急ぎ
・それほど急ぎでもない

にトリアージ。そしてとにかく「急ぎ」の洗濯物だけ、量は少なくてもまず先に洗うようにします。

「急ぎ」の洗濯物とはどんなものでしょうか?

まずは湿った汚れが付着しているもの。それから明らかに皮脂、油脂、タンパク質系の汚れが付いているもの。いずれも「シミ」「悪臭」の主要因です。

つまりスポーツのユニフォーム類、体育着等、下着類、といった「臭いやすいもの」はとにかく「急ぎ」。それだけをどんどん洗濯してしまいましょう。

「急ぎ」で「先に」「早く」手をつけるだけで、多くの悪臭、シミ残りなどを予防することにつながります。

汚れの激しい洗濯物については、まずは「漬け置き」という固定概念(家事術?)もあるのですが、ズボラな人は漬け置いたまま面倒臭くなって放置、バケツごと腐らせる懸念が。なのであまりおすすめしません。

とにかく一度洗濯機へ。話はそれからです。

さらに「小分け」のすばらしく良いところは、少なく洗うほど汚れ落ちが良い上、干すのが断然ラクなところです。
 

2.ズボラこそ洗濯は「まとめ」洗いが吉

では「それほど急ぎでもない」洗濯物たちはどうすればいいのでしょう。

自分の中の希望に合わせて、以下のように「まとめ」ていき、おのおのに適した洗濯法で対処しましょう。

(1)とにかく白くしたい「白シャツだけまとめ」
中性ないし弱アルカリ性洗剤+酸素系漂白剤使用でスッキリ

(2)とにかく黒くしたい「黒ものだけまとめ」
中性洗剤で洗い、少量の無臭柔軟剤使用で白ホコリ除去

(3)とにかく失敗したくない「デリケート服まとめ」
中性洗剤+洗濯ネットがマスト。繊細なレースがついた服や、ニットなど

(4)色落ち、色移りが気になるデニム「デニムだけまとめ」
中性洗剤使用による色移りで他のデニムを染める気持ちで

(5)タオルフェチなら「タオルだけまとめ」
弱アルカリ性洗剤+酸素系漂白剤使用、あとは好みに応じて柔軟剤

洗濯の失敗の多くは、自分の中で大事にしていた衣類が、不可逆的にダメになってしまうことによって顕在化します。自分が特別視しているものについては絶対に別にして洗った方がいいのです。

洗濯の失敗による絶望からの買い替え、といった無駄を避けられるのである意味「まとめ」洗いは節約術であると言い換えることもできるでしょう。
 

3.ズボラなら「洗濯ネット」を使い倒す

洗濯を億劫に感じる要因として、実は「ちまちましたものの取り扱いがつらい」というのは案外大きいものではないでしょうか。

そんな「ちまちま」が苦手な人ほど、お勧めなのが「洗濯ネット」の多用です。

靴下(特に履き口が浅いタイプ)やストッキング、ハンカチ、ミニタオルといった小物類は、洗濯ネットに入れることで紛失を防ぎます。またとにかく干す時に絡まったり、変なところに紛れたりしやすいものに使うこと。格段に心が穏やかになりますよ。

余裕がなくて、かつ湿度の低い日なら、いっそネットごと乾燥機にかけたり干してしまっても構いません。ただそのとき、ひとつのネットに「詰め込まない」のが大切。

ちなみに「足裏汗がすごい」とか「汚い床の上を歩いた」といった靴下でない限りは、靴下など裏向きだろうと丸まっていようとあまり神経質になることはありません。要は洗ってすみやかに乾けばいいのですから。

一度でも全ての洗濯物を手洗いしたことがあるなら身にしみてわかるのですが、「信じられない」くらいに疲れて大変なことになります。洗濯は労働なのです。

その点、とりあえず「洗濯機」という文明の利器があるのですから、洗濯機にこまめに働いてもらって、存分に「ズボラ」させていただこうではありませんか!

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