「え、ここも神戸!?」のどかすぎる里山を巡ってきた
こんなにのどかな場所が神戸市内にもあった!
神戸の里山は都会からアクセスもよく、移住や二拠点生活に興味がある人からの注目も高まっている様子。そこで今回は里山らしいグルメを味わえるスポットと気軽に里山暮らしをイメージできるスポットを巡りながら、エリアの魅力を探ってみました!
<INDEX>
- 美食スポット1:ITも活用する「弓削牧場」
- 美食スポット2:ベーグルと米粉の蒸しパン「はなとね」
- 美食スポット3:新鮮な野菜が並ぶ「FARM CIRCUS」
- 美食スポット4:絶景と味わう但馬牛「空のダイニング」
- 滞在スポット1:元病院をリノベーション「ヌフ松森医院」
- 滞在スポット2:お試し移住ができる古民家「一十土」
- 滞在スポット3:森の中のシェアオフィス「ROKKONOMAD」
- 番外編:人気の有馬温泉も実は神戸市内
美食スポット1:ITも活用する「弓削牧場」
循環型酪農を実践する「弓削牧場」。牛たちはストレスフリーで過ごす
自然豊かな里山は美食の宝庫。ということで、まずは“おいしい”スポットから紹介!
神戸の市街地から車で約30分にある「弓削牧場」(神戸市北区)。急な斜面を牛が勢いよく駆け上がり、草をおいしそうに食んでいます。山の斜面に牛を放牧しているというのも珍しい光景ですが、ここが神戸の市街地から車でわずか30分の場所というのもなんだか信じられません。
ここではサステナブルな循環型酪農が行われています。牛の糞尿や食品由来のごみは敷地内のプラントでバイオガスに変換して、お湯を沸かすのに使っているそう。バイオガスの生産に伴って生じる液体は肥料となり、敷地内で野菜やハーブを育てるのに使われます。
酪農にはITも活用しています。例えばエサやりは、牛舎のロボットセンサーが、牛の首についている青いタグを読み取ると適切な量のエサ(配合飼料)が出てくる仕組み。乳搾りは、自動搾乳ロボットを導入して、牛が好きなタイミングで機械へ入れるようにしています。こうしたデジタル化は生産性を上げるというより、「牛も人も暮らしやすくするため」というやさしい考え方からきています。
たっぷりホエイシチューと無農薬無化学栽培のハーブサラダ
美食スポット2:ベーグルと米粉の蒸しパン「はなとね」
神戸指定有形文化財の古民家にある「はなとね」 。縁側付きの店内で食べることも、持ち帰ることもできる
もともとはオンラインと催事専門のパン屋さんだったのですが、この古民家に移住するにあたり、「この景色と土地の魅力を多くの人に知ってほしい」と店舗を構えました。
村上さんご夫婦。パンづくりは夫の敦隆さん(奥)が担当。
フレーバーは日替わりでベーグル15~20種類、米粉の蒸しパンは2~5種類。選ぶ楽しさも届けている
美食スポット3:新鮮な野菜が並ぶ「FARM CIRCUS」
新鮮な食材がずらりと並ぶ「FARM CIRCUS」
美食スポット4:絶景と味わう但馬牛「空のダイニング」
絶景と共に料理を味わえる「空のダイニング」。ディナーコースには但馬牛も並ぶ
名前のとおり、空に浮かんでいるようなレストランで、天気がよければ淡路島や関西国際空港、遠くは和歌山まで見渡せます。食材には、神戸ならではの但馬牛や地元の有機野菜を使用。神戸の里山には有機野菜を作っている農家も多いそうで、塩やオリーブオイルなどのシンプルな味付けで、その滋味を最大限引き出しています。
六甲山サイレンスリゾートの美しい大階段。端の石は開業当時のもの
古くなった建物は、壊して作り直したほうが早いことが少なくありません。しかし、この建物の美しさを見たイタリアデザイン界を代表する巨匠ミケーレ・デ・ルッキ氏が、修復して残すべきだと提案。共に開業当時の姿をよみがえらせることにしたそうです。天井や梁、れんが、壁などは当時のまま。いまはカフェとギャラリーのみですが、数年以内にホテルもオープン予定です。
滞在スポット1:元病院をリノベーション「ヌフ松森医院」
元病院を再生した「ヌフ松森医院」。レンタサイクル(アシスト付き)の用意もあり、里山をぐるりと巡ることもできる
名前のとおり、病院をリノベしているのですが、いわれなければ気づかないと思います。1階には駄菓子屋とカフェとコッペパン屋があり、昭和レトロな懐かしい雰囲気。ワンちゃん連れOKで、ドライブやツーリングの途中で立ち寄る人が多いそうです。
建物の2階はコワーキングスペースやお試し住居として利用できる
滞在スポット2:お試し移住ができる古民家「一十土」
お試し移住ができる「一十土」。レンタルスペースやコワーキングスペースとしても開放
もう一つ、お試し移住と農村体験ができる隠れ家風の施設が「一十土(いっとうち)」(神戸市北区)です。民泊の施設として開放しており、畑の体験ができる農泊も提案しています。2022年9月から予約を開始したところ、週末はほぼ満室。一棟貸しなので6~7人で利用するケースが多いそうです。
「一十土」を運営する吉田さんご夫婦
三宮まで30分、伊丹空港まで30分、新幹線の新神戸駅まで30分というアクセスのよさも気に入っているそうです。
部屋からの眺めも癒し。都会とは違う違う時間の流れを感じる
滞在スポット3:森の中のシェアオフィス「ROKKONOMAD」
森の中の泊まれるシェアオフィス「ROKKONOMAD(ロコノマド)」
神戸の街が眼下に広がる
宿泊もできるのでワーケーションにもおすすめ
番外編:人気の有馬温泉も実は神戸市内
そぞろ歩きが楽しい有馬温泉
有馬温泉最古の宿「陶泉 御所坊」の温泉(金泉)
お茶と和菓子などを楽しみながら踊りを鑑賞、和楽器体験もできる「芸妓カフェ一糸」
日本一のジェラートを味わえる「アリマジェラテリア スタジオーネ」
港町のイメージが強い神戸ですが、実はかなり表情豊か。旅するにも暮らすにもいい神戸の里山で、のんびり癒しの時間を過ごしてみませんか。
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