さまざまなライフプランに備える安心のオプション
家を新築するときの住宅ローンは、計画を立てて長い期間かけて返済していくもの。しかし、人生100年時代を迎え、将来ライフプランが変わることもあり得るでしょう。そうした事態にもスムーズに軌道修正できるよう、準備しておくことが大切です。「転職などで住む場所が変わって家を手放すなど、建築時には想定していなかった選択が必要になることがあるかもしれません。そのような将来のあらゆる可能性に対して、住宅ローンの残債などの不安を解消し、ずっと安心な暮らしをサポートするのが『残価保証型住宅ローン』です」と話すのは、住友林業 営業推進部 松原康二さん(以下コメントはすべて松原さん)。
「車を購入する際に、毎月の支払額を抑えることができる『残価設定型ローン』という方法がありますが、住宅で利用できる『残価保証型ローン』は少しルールが異なります。目先の毎月の支払額がお得になるものではなく、収入減やライフプランの変化の可能性がある将来にわたって大きな安心が得られる、住宅ローンのオプションと考えていただければと思います」
このローンが利用できるのは、個人が住む戸建てであることが必須条件です。優れたハウスメーカーによる『長期優良住宅』の認定を受けた資産価値の高い物件に限られ、住友林業の家も対象になっています。
「住宅ローンを完済しない」という選択も可能に
では、住宅の残価保証型ローンとはどんな仕組みなのか、具体的に教えてください。■家の残価を設定
「新築の際に、万一手放したときローンの残債がなくなる『残価』がいくらになるかを査定します。残価は立地や建物の条件によって異なり、残価に到達する時期を『残価設定月』と言います」
例)新築を5,000万円で購入して、残価が3,000万円と査定された家は、残価までの2,000万円の返済が終わる時期が残価設定月となります。
■住宅ローン返済開始
「設定された残価までは、通常の住宅ローンと同じように返済していきます。上の例では、2,000万円の返済が終わった段階で残価設定月に到達し、それ以降は2つのオプションが選択できるようになります」
■オプション1「残価買取り」
「残価設定の期間以降に自宅を手放したいときは、いつでも住宅ローンの残債分と同じ額で買い取ってもらえます。希望通りに売却できないのでは……などの不安がなく、ローンも残らないので安心です」
■オプション2「返済額軽減」
「残価設定の期間後も住み続ける場合は、リバースモーケージに移行して、月の返済額を大きく抑えるオプションが選択できます。住宅ローンの完済ありきではなく、老後に向けて経済的な負担を減らすことで、自宅に住みながらゆとりある暮らしをしたいといったニーズにも対応できます」
新築のときに選んでおけば、将来の自分を助けてくれる
残価保証型住宅ローンは自由度の高さも特徴です。残価設定月以降、「残価買取り」や「返済額軽減」のオプションを使う必要がなければ、通常の返済を続けるという選択もできます。「繰り上げ返済で残価設定月を早めることもできますし、市況を見て好きな時期にご自身で家を売却することに制限もありません。通常の住宅ローンと何ら変わりがない上に、返済に関する選択肢がぐんと広がります。
ただし、このローンは申し込みできるのが新築時に限られ、後付けすることはできません。負担は手数料の5万円(税別)だけなので、念のため利用できるようにしておけば、長い将来に収入の増減や家族構成の変更などがあっても、柔軟に対応しやすくなるでしょう」
残価保証型住宅ローンのオプションは、ライフスタイルによって選択を
次のページでは、「残価保証型住宅ローン」のメリットなどを紹介します >>
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残価保証型住宅ローンの詳細はこちらからお問い合わせください/一般社団法人 移住・住みかえ支援機構(JTI)
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