島田佳奈の恋愛コラム

自分を正しいと信じて疑わない「正義中毒」のパートナーへの対処法

自分の考えが正しいと信じて疑わず、他人の意見を聞き入れない人のことを「正義中毒」と呼ぶそうです。パートナーが正義中毒の様相を示したら、どのように対処するのが正解でしょうか。対処法を心理面から考察してみました。

島田 佳奈

執筆者:島田 佳奈

恋愛ガイド

  • Comment Page Icon
<目次>

「正義中毒」のパートナーへの対処法

「正義中毒」のパートナーへの対処法

「正義中毒」の人の特徴。パートナーが該当していたらどうする?

世の中には、自分の中にある正義を信じるばかりに他人の意見に耳を貸さない「正義中毒」な人がいます。

正義感を持つ人は素晴らしいですし、己の信念が揺らがないメンタルの強さは見習いたいとも思うのですが、いかんせん誰にも迎合せず「私が正しい」と主張するだけでは、尊敬されるどころか疎まれるだけ。いわゆる「老害」と呼ばれる年長者もこのタイプです。

正義中毒の人が押しつけてくる正義が共感できるものであればいいのですが、おそらく同意できるものではないはず。なぜなら皆が賛同できるようなことはすでにまかり通っているので、わざわざ主張する必要はないから。あえて声を大にして主張してくるということは、実現できていない(多数の人にとっては賛同し難い)内容なのではと推察します。

「正義中毒」的な主張や意見の押し付けは、あまり気持ちのいいものではありません。知らない人だったりネットの向こう側くらい距離があればスルーできますが、パートナーが正義中毒モードに変貌したら厄介です。そんなとき、どのように対応すればいいのでしょうか。
 

対抗するのは時間のムダ。交わすスキルを身に着けよう

たとえばあなたの夫が、あなたの意見に「常識知らず」のレッテルを貼ってきたとします。基本は「そういう考え方もあるね。ありがとう、覚えとく」で会話を終了させるのが賢い選択。お礼の言葉を添えることで、否定でも肯定でもなく「私と異なる考え方があること」だけを受け止めるニュアンスになります。

「それは違うと思う」と意見をぶつけ合うほうが建設的だという見方もあるでしょう。しかし聞く耳を持たない相手とのディベートに、建設的な結論は導けません。徒労に終わるのが関の山。

世の中、自分と異なる考え方や価値観を持つ人はゴマンといます。いちいち噛みつくのは、無駄に敵を増やすだけ。そうやって自分と異なる考え方や価値観を持つ相手に自分の意見を述べるのは、まさに正義中毒な振る舞いです(正義を振りかざす人ほど、自分が正義中毒という自覚はないものです)。
 

見過ごせない要求や意見には「結論を保留にする」ことで対処を

しかし内容によっては看過できないこともあるかもしれません。たとえば育児の手法について、父親である夫がにわか知識で「こうするべき」と押しつけてきたら、母親であるあなたは黙っていられないのではないでしょうか。そんなときは、一旦相手の主張を受け入れる方向で「私はこれがいいと思うから、両方試してもいい?」と結論を保留にするのが得策です。

育児に限らず、異なる意見で衝突することなく最適解へと導くためには、一旦相手の言い分を受け入れること。フリでもいいのです。その場を和やかにやり過ごし(=保留)、とにかく時間を経過させること。よほどこだわりを持つ事柄でもない限り、主張してきた相手のほうは、時間とともに忘れてしまうはず(笑)。

正義中毒の人は、自分の意見を通したいのではありません。その場で「自分が正しい」と認められれば、目的は達成するのです。承認欲求の1つのスタイルですね。

正義中毒な人とぶつかるのは、時間とエネルギーのムダ。「異なる意見を教えてくれた」事実にのみ敬意を払い、それが屁理屈や間違った正義感であれば、相手が誰であろうと笑顔で聞き流してしまいましょう。

距離を置ける関係の相手なら、フェイドアウトするのが一番。自分の意見をぶつけることで、あなたまで正義中毒にならないようにしましょうね。

【関連記事】
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

あわせて読みたい

あなたにオススメ

    表示について

    カテゴリー一覧

    All Aboutサービス・メディア

    All About公式SNS
    日々の生活や仕事を楽しむための情報を毎日お届けします。
    公式SNS一覧
    © All About, Inc. All rights reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます