「正義中毒」のパートナーへの対処法
「正義中毒」の人の特徴。パートナーが該当していたらどうする?
正義感を持つ人は素晴らしいですし、己の信念が揺らがないメンタルの強さは見習いたいとも思うのですが、いかんせん誰にも迎合せず「私が正しい」と主張するだけでは、尊敬されるどころか疎まれるだけ。いわゆる「老害」と呼ばれる年長者もこのタイプです。
正義中毒の人が押しつけてくる正義が共感できるものであればいいのですが、おそらく同意できるものではないはず。なぜなら皆が賛同できるようなことはすでにまかり通っているので、わざわざ主張する必要はないから。あえて声を大にして主張してくるということは、実現できていない(多数の人にとっては賛同し難い)内容なのではと推察します。
「正義中毒」的な主張や意見の押し付けは、あまり気持ちのいいものではありません。知らない人だったりネットの向こう側くらい距離があればスルーできますが、パートナーが正義中毒モードに変貌したら厄介です。そんなとき、どのように対応すればいいのでしょうか。
対抗するのは時間のムダ。交わすスキルを身に着けよう
たとえばあなたの夫が、あなたの意見に「常識知らず」のレッテルを貼ってきたとします。基本は「そういう考え方もあるね。ありがとう、覚えとく」で会話を終了させるのが賢い選択。お礼の言葉を添えることで、否定でも肯定でもなく「私と異なる考え方があること」だけを受け止めるニュアンスになります。「それは違うと思う」と意見をぶつけ合うほうが建設的だという見方もあるでしょう。しかし聞く耳を持たない相手とのディベートに、建設的な結論は導けません。徒労に終わるのが関の山。
世の中、自分と異なる考え方や価値観を持つ人はゴマンといます。いちいち噛みつくのは、無駄に敵を増やすだけ。そうやって自分と異なる考え方や価値観を持つ相手に自分の意見を述べるのは、まさに正義中毒な振る舞いです(正義を振りかざす人ほど、自分が正義中毒という自覚はないものです)。
見過ごせない要求や意見には「結論を保留にする」ことで対処を
しかし内容によっては看過できないこともあるかもしれません。たとえば育児の手法について、父親である夫がにわか知識で「こうするべき」と押しつけてきたら、母親であるあなたは黙っていられないのではないでしょうか。そんなときは、一旦相手の主張を受け入れる方向で「私はこれがいいと思うから、両方試してもいい?」と結論を保留にするのが得策です。育児に限らず、異なる意見で衝突することなく最適解へと導くためには、一旦相手の言い分を受け入れること。フリでもいいのです。その場を和やかにやり過ごし(=保留)、とにかく時間を経過させること。よほどこだわりを持つ事柄でもない限り、主張してきた相手のほうは、時間とともに忘れてしまうはず(笑)。
正義中毒の人は、自分の意見を通したいのではありません。その場で「自分が正しい」と認められれば、目的は達成するのです。承認欲求の1つのスタイルですね。
正義中毒な人とぶつかるのは、時間とエネルギーのムダ。「異なる意見を教えてくれた」事実にのみ敬意を払い、それが屁理屈や間違った正義感であれば、相手が誰であろうと笑顔で聞き流してしまいましょう。
距離を置ける関係の相手なら、フェイドアウトするのが一番。自分の意見をぶつけることで、あなたまで正義中毒にならないようにしましょうね。
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