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高校生の流行語「しんどw」「知らんけど」はどんなときに使う?

アイ・エヌ・ジーが高校生を対象に調査した「今流行っている言葉」ランキングから、「しんどw」「知らんけど」などの意味や用法をご紹介します。高校生の間ではどのような言葉が流行する傾向にあるのでしょうか。

高橋 暁子

執筆者:高橋 暁子

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高校生の中で今流行っている言葉は?(画像はイメージ)

高校生の間で今流行っている言葉は?(画像はイメージ)

高校生の間では、どのような言葉が流行しているのでしょうか。アイ・エヌ・ジーが15~18歳の高校生200人を対象に実施した「2022年夏トレンド調査」の結果から、高校生が選ぶ「今流行っている言葉」ランキングを見てみましょう。調査は2022年5月17日~6月1日、インターネット上で実施したものです。
 

「しんどw」はポジティブな意味で使われる

気になる流行語ランキングは、以下のようになりました。それぞれどのような意味で、どのような場合に使われるのでしょうか。
 
1位 しんどw 20.5%
2位 だるぅ 17.0%
同率3位 知らんけど 16.5%
同率3位 大丈夫そ? 16.5%
5位 きまZ 15.5%
6位 それなすぎる 12.5%
7位 はにゃ? 9.5%
8位 確定演出 8.0%
同率9位 ○○してもろて 7.0%
同率9位 んね! 7.0%

 
1位の「しんどw」は、骨が折れる、つらい、苦しいという意味の主に関西で使われる言葉である「しんどい」の略です。

しかし高校生たちが使う場合は主に、しんどくなるほど面白い、しんどくなるほど素晴らしいなどのポジティブな意味で利用しています。
 
たとえば「この動画が面白すぎてしんどい」、「推しキャラクターが尊すぎてしんどい」などの文脈で、「しんどw」と使うのです。
 

日常会話、コミュニケーションに使いやすい言葉が人気

2位の「だるぅ」は、女性2人組YouTuberの平成フラミンゴの口癖です。同じく平成フラミンゴの言葉には、「まぎか」や「やまぁい」などがあり、それぞれ「まじか」「やばい」という意味です。動画を見ると、それぞれ「まじか」が「まぎか」、「やばい」が「やまぁい」に聞こえるため、面白いと人気となりました。
 
なお平成フラミンゴは、アイ・エヌ・ジーの「2021年秋★高校生最新トレンドランキング」(2021年10月)で、今一番好きな『芸人・タレント』ランキングの1位に選ばれています。
 
3位には「知らんけど」がランクイン。もともとは関西弁で自分の主張などをした後に結びの言葉として使われるもので、断言した後にこれを付け加えることで、「知らんのかい!」のツッコミ待ちとして使われることもあるそうです。
 
高校生の場合は、これをつけることで「自分の発言に責任を持てない」「あくまで伝聞である」の意味合いを添えます。自信がないとか曖昧という意味でつけているのです。
 
「あの映画めっちゃ泣けるらしいわ。知らんけど」「提出物さえ出しておけば卒業はできるんじゃない? 知らんけど」のように使われます。
 
同率3位は「大丈夫そ?」です。「大丈夫?」という意味であり、相手に確認をするときに使われます。男女2人組YouTuberパパラピーズのタナカガさんから広まったとされています。
 
なおパパラピーズは、Z総研の「Z世代が選ぶ2020上半期トレンドランキング」(2020年7月)で流行ったインフルエンサー1位、ペトレルの「2020年上半期インスタ流行語大賞」(2020年6月)でYouTuber部門1位となっています。
 
「大丈夫そ?」の用途は広く、たとえば次のように使われます。

「顔色良くないけど、大丈夫そ?」。顔色が良くないことを気遣い、体調について尋ねる表現です。「週末の約束、大丈夫そ?」。こちらは、週末の約束は問題ないか軽く尋ねるニュアンスです。「今の説明でわかった? 大丈夫そ?」。こちらのように、今の説明で理解できているか、理解できていないよねと煽る意味で使われることもあります。
 

YouTuberなどネット発の言葉が多くランクイン

全体的に、日常会話で取り入れやすく使いやすい言葉が人気となる傾向にあります。このような言葉を友人間のやり取りに取り入れることで、コミュニケーションが楽しく盛り上がりやすいというわけです。
 
もう1つ、YouTuberなどによるネット発の言葉が多い点も、特徴として挙げられます。既にご紹介した言葉のほか、5位の「きまZ」は男女3人組YouTuberのウチら3姉妹のとうあさんから広まった言葉であり、8位の「確定演出」は、ウクライナ人兄弟YouTuberが配信する「SAWAYAN CHANNEL/サワヤン チャンネル」のサワヤンゲームズから広まった言葉です。9位の「○○してもろて」も、男女2人組YouTuberパパラピーズから広まりました。

高校生たちは生まれた頃からスマホがあるスマホネイティブ世代で、幼い頃からネットに親しんできています。高校生は普段からテレビではなくYouTubeを見ており、コミュニケーションもSNSが中心のため、ネット発の言葉に接する機会が多いためでしょう。
 
高校生たちは、このような言葉を日常会話で取り入れたり、SNSでのやり取りに活用しています。流行を知るきっかけとなるので、ぜひ参考にしてみてください。


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