島田佳奈の恋愛コラム

家事を手伝わない夫……“クズ夫”を協力的にする改善策は?

お願いしても家事を手伝わない夫、注意すればプチ逆ギレ……そんなクズ夫は「お役御免」してしまいたいところですが、縁あって一緒になった以上、なんとか夫婦として伴走していきたいもの。どうすれば、もっと家事に協力的な夫へと改善を図れるでしょうか。

島田 佳奈

執筆者:島田 佳奈

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家事を手伝わない夫……協力的な夫へと改善出来る?

家事を手伝わない夫

家事を手伝わない夫、注意すればプチ逆ギレ。改善策は?

「家庭」とは、家族で過ごす空間のこと。居心地の良い家庭を作るには、家族全員の協力があってこそ。なのに肝心の夫が家事に協力的でなかったら、妻の肉体的・精神的負担が大きくなってしまいます。
 
昨今は共働きの家庭が大半。夫と同じくらい妻も仕事にエネルギーと時間をかけているはず。家事を夫婦で分担しなければ、男性より体力の少ない女性(妻)のほうが限界になってしまいます。
 
夫にお願いしても家事をしてくれず、注意すればプチ逆ギレ……そんなクズ夫は「お役御免」してしまいたいところですが、縁あって一緒になった以上、なんとか夫婦として伴走していきたいもの。どうすれば、もっと家事に協力的な夫へと改善を図れるでしょうか。
 
<目次>
 

「家事をやらない夫」に仕立て上げたのは誰?

 もしも最初から「妻に家事をしてもらえる」ことを結婚のメリット(の1つ)だと勘違いしているならば、それは姑の刷り込みのせい。「男子厨房に入らず」な家庭の息子として育った夫に対し、家事の分担を要求しても「なんで俺が?」と疑問に思うはず。甘やかされて育った証拠ですね。
 
いくら1人暮らしを経験していようと、家事を好きになるかはその人次第。女性でも家事が嫌いな人はたくさんいるし、そこに性差はありません。ましてや生家で母親に全部の家事をしてもらっていたならば、「妻の仕事」だと思い込むのも仕方がありません。
 
あるいは、新婚の頃に妻のあなたが張り切って家事を全部やってしまった場合、夫は「家事は妻の仕事」と勝手に解釈したかもしれません。最初は専業主婦だった妻が後に就職した場合、それでも夫は「今まで通り妻が全部やってくれる」と思い込みがち。
 
姑の甘やかし、妻のサービス精神、あるいは夫自身の思い込みにより仕上がってしまった「家事に非協力な夫」に対し、ただ「やって」と言うだけでは「なんで俺が?」と返されるのがオチ。
 
まずは「家庭」そのものについて、夫婦共通の認識を定義することからはじめてみて。よその家でも育った家でもなく、夫婦2人で作り上げる世界に1つの「家庭」は、夫と妻がどのように関わっていくのがベストか、意見を出し合う「家族会議」をしてみましょう。
 

家事は「家の仕事」。夫婦は「我が家の共同経営者」と心得て

家庭とは、社会における最小単位の組織。「家庭を運営(経営)する」意識を夫婦で共有することは、「男が家事をやるなんて」という昭和的な価値観を払拭するのに効果的です。人間、目的がはっきり分かれば行動するもの。「会社の経営者」としての役割(家事分担)を求めれば、夫も家事に対する意識が変化してくるでしょう。
 
家庭を運営する基本は、快適に過ごせる環境を整えること。そのためには、生活する上で必要な家事を「いつ/誰が/どのように」やるか、今の2人にとってベストな方法を決めることからはじまります。
 
「洗濯は夫、料理は妻、掃除は部屋ごとに担当制」でもよし、すべてを当番制で交互に担当するのでもよし、互いに無理なくこなせる頻度や内容で振り分けてみましょう。とはいえ、今まで家事をしてこなかった夫にいきなりやらせても挫折しかねないので、まずは「風呂掃除と洗い物だけ」くらいの分担から。
 
「気づいたほうがやる」「時間のあるほうが片づける」くらいのルールで家事を分担できるのは、すでに役割を認識している上級者向け。初心者の夫には、具体的に担当を決め「ここはあなたの仕事」と任せたほうが夫自身も覚えやすくなります。
 
たとえ失敗したりサボったりしたときも、注意せず何度でも教えること。そして、できたときは毎回「さすが!」と褒め殺し(笑)。何もしてくれなかった以前と比べれば、かなりの進歩です。
 
1人暮らし経験のない夫の場合、家事をマスターするには相当の時間がかかることを覚悟して。新米アルバイターへ教えるくらいのつもりで、1つずつ根気よく教えていきましょう。たとえ面倒でも、今後妻の負担を減らすためには必要なプロセスです。
 

妻の希望を通すだけでなく、夫の言い分も受け入れよう

 妻の希望する生活スタイルが「家事分担」だとして、それを夫が少しずつでも受け入れようとしてくれたならば、夫の希望も聞き入れるのがフェアというもの。

「家事をやるのはいいけど、残業が多いから平日は厳しい」。たとえば夫がそのように希望したら、週末に回せる家事を担当してもらうようにすれば、お互い無理なく分担できます。夫婦以外の家族(子どもや親など)もいるならば、夫同様、可能な範囲で「メンバーの役割としての家事」を分担してもらいましょう。

「家庭の共同経営者として協力はするが、家事だけはやりたくない」。それが夫の結論ならば、無理して家事をさせる必要はありません。そんなご家庭は、家事をアウトソーシング(家事代行)化すればいいのです。

家事は生活する上で誰かがやらなければなりませんが、完璧にやらなければ死ぬというものでもありません。2人にとって無理のない、協力できる体制になるまでは、試行錯誤も必要です。柔軟に考えて、居心地の良い「我が家」を作っていきましょう!

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