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【プロが見極め!】実は脱水時間を増やしても効果薄!?「部屋干しの裏ワザ」ウソ・ホントをジャッジ

高温多湿な日本においては、部屋干しの洗濯物がなかなか乾きづらいとお悩みの方も多いのでは? そんなとき、巷にあふれる「洗濯物を速く乾かす裏技」を試してみたくなるものですが、なかには間違いも多くあるようで……。そこで「部屋干しの裏ワザ」のウソ・ホントを検証してみました。

毎田 祥子

執筆者:毎田 祥子

家事ガイド

日本の夏は高温多湿。毎年のこととはいえ、この時期の家事にお悩みの人は少なくないのでは?

そこで、今回は、All About編集部が実施したアンケート調査(2022年5月4日~5日、有効回答数500人)をもとに「ジメジメ・ムシムシする時期の悩みとそれを解消するために普段している工夫」を紹介。その上で、家事アドバイザーの筆者が「洗濯物を速く乾かすテクニック」のウソ・ホントについて解説します。

※アンケートは、下記条件で実施
・男女比:男性 137名/女性 363名
・年齢比:10代 9名/20代 95名/30代 191名/40代 123名/50代 66名/60代 13名/70代 3名
・アンケート実施期間:2022年5月4日~5日
 

湿度が高い時期にやっていることは?

湿度が高い時期の悩み1位は「洗濯物が乾きにくい」で194票、続いて「室内がジメジメする」の70票、「部屋干しのニオイが気になる」で55票でした。

最も多くの人が悩んでいると答えた「洗濯物が乾きにくい」について、さらに「洗濯物を速く乾かすために普段していること」について聞いてみたところ、多くの人が実践していると回答したのは以下の10の裏ワザです。

1. 窓を開ける
2. 夜のうちに干して干す時間を長くする
3. 扇風機(サーキュレーター)を当てる
4. 脱水時間を長め、脱水の回数を増やす
5. 脱水後、乾いたバスタオルを2枚ほど入れて再度脱水3分
6. 床に新聞紙を敷く
7. 除湿器やエアコンの除湿を使う
8. アイロンをかけてから干す
9. 1か所にまとめて干さず、いくつかの部屋に分散させる
10. 洗濯物を入れたビニール袋にドライヤーの温風を送り込む


「窓を開ける」「床に新聞紙を敷く」といった昔ながらの日本人の知恵からSNSで話題になったテクニックまで様々ですが、これらは実際に効果があるのでしょうか?

テレビや新聞雑誌などで正しい家事テクニックをお伝えしている家事アドバイザーの筆者が、巷で噂の裏ワザのウソ・ホントをジャッジしました。
 

ぜひやってみて! 効果抜群な裏ワザ

洗濯物を速く乾かす方法

 

1. 扇風機(サーキュレーター)を当てる
洗濯物の一部でなく全体に当たるようにかけることがポイント。洗濯物は直接触れている空気中に水分を放出することで乾くのですが、空気中に存在できる水分量には限界があります。

そこで、扇風機などで周辺の空気を入れ替え続ければ、空気中に含むことができる水分量は一定に保たれるので、乾燥スピードが落ちることがありません。

2. 脱水後、乾いたバスタオルを2枚ほど入れて再度脱水3分
洗濯量が少なければ1枚で十分。バスタオルが洗濯物の水分を吸収してくれる分、全体として乾く時間が短くなります。

バスタオルは濡れますが、洗濯した時と違って表面だけなので乾きにくいというほどではありません。

3. 除湿器やエアコンの除湿を使う
電気代とのバランスを考えるなら、エアコンを干し始めから2時間程度に限って使うなど工夫を(できればずっと、がよいですが)。除湿器は狭い空間で(洗面室など)効率的に使うとよいでしょう。

4. 1つの部屋にまとめて干さず、いくつかの部屋に分散させる
換気ができない場合は、あちこちに分散させた方が、衣類に触れている空気の湿度が上がりすぎず、効果があります。
 

やって損なし! 効果アリな裏ワザ

洗濯物を速く乾かす方法

 

1. 床に新聞紙を敷く
紙の繊維が粗く、水分を吸着しやすいため、除湿器のようにはいきませんが効果があります。畳んだままでなく、広げてクシャクシャっとして置くことで空気に触れる面を増やすとより効果的です。

2. 洗濯物を入れたビニール袋にドライヤーの温風を送り込む
これはOK。ドライヤーの熱で温度が上がり水分が蒸発しやすくなる上、風で湿った空気を追い出すので早く乾きます。Tシャツ1枚程度なら10分ほどで乾きます。

注意事項は、衣類に近づけすぎると傷むこと。また袋の先に穴を開けて中の空気を排出しないと湿った空気が循環するだけで効果が見込めません。
 

逆効果かも!? やってはいけない裏ワザ

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1. 夜のうちに干して干す時間を長くする
仕事などの兼ね合いで夜間に干したい人は、除湿や換気ができる家電を使いましょう。夜間は空気中の湿度が高くなりがちで乾くまでに時間がかかり、ニオイが発生しやすくなります。梅雨の時期や雨の日など昼間の湿度が高い場合もありますので要注意。

2. 窓を開ける
湿気がこもった部屋の空気を循環させるため短時間開けるのはよいですが、本降りの雨の日は外の湿度が室内より高く湿気が取り込まれてしまうので、基本的には開けないほうがよいでしょう。

3. アイロンをかけてから干す
濡れているものを急いで乾かそうとして焦がす事例が多いので要注意です。半乾きになるまで干してアイロンを当てるのが、繊維も傷つけず、よいでしょう。化学繊維に高温はおすすめできません。

4. 脱水時間を長め、脱水の回数を増やす
脱水は長くすれば長くするほどよいというものではありません。一部の洗濯物については脱水時間を5分から9分にすることで早く乾くという研究結果もありますが、しわになりやすい洗濯物は脱水時間を長くすることでしわが出来てしまうという悪影響も。
 

巷で噂の家事の裏ワザ、時には「誤り」も

巷で話題の裏ワザやなんとなく習慣化している自己流の家事テクニックが、時には間違っていることも。今回の記事の内容を参考に、梅雨時期ならではの部屋干しの悩みを攻略していきましょう。


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※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

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