統計から6月に上がった業種は？
6月相場は、ボーナス月ということもあり、個人投資家が意欲的に株を買い付ける時期といわれています。その影響で、新興株を中心に値上がりしやすい傾向があります。しかし、その一方で、ほとんど値上がりしない銘柄もあります。その好例が「大型株」です。そこで本記事では、大型株が上昇しづらい中でも、株価が上がりやすい銘柄を探してみます。
今回は、6月の株式市場においてどのような業種が上がりやすいのかについて、過去の株価データから統計的に検証してみました。
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
検証対象：日経平均採用銘柄（225銘柄）
検証期間：2000年1月～2022年4月30日
1銘柄当たりの投資金額：20万円
買い条件：5月末の最終営業日の寄り付きで買い
売り条件：25日経過後の翌日営業日寄り付きで売り
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
5月末に日経平均採用銘柄をすべて購入し、25日経過後に売却した場合について検証を行います。仮に、勝率が50％以上で損益がプラスならば、6月は株価が上がりやすい月となります。反対に損益がマイナスであるならば、6月は下がりやすい月といえるのではないでしょうか。
6月相場で好調な業種ランキング！ ベスト3
■1位：陸運（2銘柄）
システムトレードの達人
- 勝率：62.79％
- 勝ち数：27回
- 負け数：16回
- 引き分け数：1回
- 平均損益（円）：852円 平均損益（率）：0.43％
- 平均利益（円）：6,824円 平均利益（率）：3.41％
- 平均損失（円）：－9,172円 平均損失（率）：－4.59％
- 合計損益（円）：37,500円 合計損益（率）：18.75％
- 合計利益（円）：184,253円 合計利益（率）：92.13％
- 合計損失（円）：－146,753円 合計損失（率）：－73.38％
- PF（プロフィット・ファクター）：1.256
- 平均保持日数：26.73日
■2位：鉄道・バス（8銘柄）
システムトレードの達人
- 勝率：59.77％
- 勝ち数：104回
- 負け数：70回
- 引き分け数：2回
- 平均損益（円）：1,780円 平均損益（率）：0.89％
- 平均利益（円）：8,666円 平均利益（率）：4.33％
- 平均損失（円）：－8,399円 平均損失（率）：－4.20％
- 合計損益（円）：313,303円 合計損益（率）：156.66％
- 合計利益（円）：901,222円 合計利益（率）：450.64％
- 合計損失（円）：－587,919円 合計損失（率）：－293.98％
- PF（プロフィット・ファクター）：1.533
- 平均保持日数：26.73日
■3位：食品（11銘柄）
システムトレードの達人
- 勝率：55.60％
- 勝ち数：129回
- 負け数：103回
- 引き分け数：1回
- 平均損益（円）：2,302円 平均損益（率）：1.15％
- 平均利益（円）：11,077円 平均利益（率）：5.54％
- 平均損失（円）：－8,666円 平均損失（率）：－4.33％
- 合計損益（円）：536,395円 合計損益（率）：268.21％
- 合計利益（円）：1,428,972円 合計利益（率）：714.52％
- 合計損失（円）：－892,577円 合計損失（率）：－446.31％
- PF（プロフィット・ファクター）：1.601
- 平均保持日数：26.73日
以上が、6月相場で好調だった3業種の検証結果です。検証結果を見てみると、どれも勝率が50％以上で1トレード当たりの平均損益もプラスになっています。従ってこの3業種は、6月に上がりやすい傾向があるといえるでしょう。
6月好成績ランキング
では最後に、今回の検証でご紹介した業種の中でも上昇傾向が強く、6月相場で特に好調だった銘柄を確認してみましょう。
システムトレードの達人
どの業種の個別銘柄も、月によって株価が上がりやすい場合と下がりやすい場合があります。今回のような簡単な検証は、6月の投資戦略を考える上での有効な判断材料の一つになることでしょう。
【期間限定】過去の6月、7月の株価の傾向がわかる限定ガイドブックを無料でプレゼント中！こちらをクリック！
（このテーマでの検証については、【システムトレードの達人】を使って検証しています。記事の内容に関しては万全を期しておりますが、その内容の正確性および安全性、利用者にとっての有用性を保証するものではありません。当社及び関係者は一切の責任を負わないものとします。投資判断はご自身の責任でお願いします）
