人間関係

結婚や出産に興味がないのに「親不孝」だと焦ってしまう。そんなときに考えたいこと

多様な生き方が増えてきた現代においても、「結婚=親孝行」と考えてしまい、ある程度の年齢になったら結婚に焦ってしまう独身女性もいることでしょう。そんな人は、どんな考え方を持つといいのでしょうか。

ひかり

執筆者:ひかり

恋愛・人間関係ガイド

「結婚=親孝行」だと考えていない?

「結婚=親孝行」だと考えていない?

多様な生き方が増えてきた現在でも、親から「結婚してくれないと心配」「孫の顔が見たい」などと言われることで、「結婚しない自分は親不孝なのではないか」と考えてしまう人がいます。
本当は結婚や出産に興味がないのに、「結婚=親孝行」と考えてしまい、ある程度の年齢になったら結婚に焦ってしまう独身女性もいることでしょう。そんな人は、どんな考え方を持つといいのでしょうか。
 

親の“本当の願い”を理解する

本来、愛情深い親が子どもに対して願うことは、ただひとつ。「幸せであること」です。つまり、たとえ結婚して、子どもが生まれて、親にとっては孫ができたのだとしても、あなたが幸せでなければ、親にとってもそれはすてきなことではないのです。

親の世代は「結婚こそが幸せ」だという価値観を刷り込まれてきた分、子どもが独身でいると、「どうしてうちの子は幸せになれないのかしら……」と思い込んでしまっているだけのこと。だから、結婚するしないに関わらず、自分が幸せである姿を親にきちんと見せることが、一番大切なのです。
 

固定観念に縛られた親に、価値観の多様化を教えてあげることも大切

もし親が、「結婚をしなくては一人前ではない」「結婚できないなんてかわいそう」といった固定観念に縛られている場合は、「結婚が合う人もいれば、合わない人もいる。結婚をしても幸せではない人もいるし、幸せの形は人それぞれであること」「現代は、独身でも生きていきやすくなってきていること」などは、きちんと教えてあげたほうがいいでしょう。そうでないと、親は自分の子どもに対してだけでなく、他の独身者に対しても「気の毒だ」というような視線を向けてしまうことがあるからです。

多様な価値観を受け入れられないと、どんどん世界から取り残されてしまったり、人と分かち合えなくなったりしてしまいます。親のためにも、固定観念に縛られない大切さをきちんと教えてあげたほうがいいでしょう。
 

親のために生きているわけではないから

残念ながら、全ての親が100%の愛を理解しているわけではなく、無意識的に子どもに自己愛を押し付けてしまう人もいます。また、自分のために「孫が欲しい」と思ってしまう利己的な親もいます。

そういう親の場合は、「距離を空ける」ことが重要。親の要望ばかり聞いていたら、自分の人生ではなくなってしまいます。私たちは、育ててくれた親に感謝しつつも、「自分らしく幸せになること」が大切。私たちが生きる上で一番大切なことは、結婚することでも、やみくもに親の言うことを聞くことでもなく、「“自分の人生”をきちんと生き、幸せになること」です。

だから、もし親が理想を押し付けてきて、コントロールしようとする場合は、お互いの幸せのためにも離れたほうがいいのです。子どもが距離を空けることで、親のほうも反省し、学ぶこともあるでしょう。
 

親孝行は、できる範囲内で!

親孝行は、結婚して、孫を作ってあげることだけではありません。日々、気にかけてあげたり、たまに電話をかけてあげたりするだけでも、喜んでくれるものです。そして、長い目で見たら、「人生において大切なこと(=本当の幸せは何か)」をきちんと教えてあげることが、最高の親孝行であることもあるのです。

親だからといって、子どもよりも物事の真理を理解しているわけではありません。だから、私たちは日々、自己を磨き、思想を深め、時に親が誤った思想を持っているときは、きちんと教えてあげたほうがいいのです。私たちは、自分らしく幸せになりましょう。そして、親の犠牲になることなく、無理しない範囲で親を大切にできるといいですね。
 
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

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