老後のお金や生活費が足りるのか不安ですよね。老後生活の収入の柱になるのが「老齢年金」ですが、年金制度にまつわることは、難しい用語が多くて、ますます不安になってしまう人もいるのではないでしょうか。そんな年金初心者の方の疑問に、専門家が回答します。今回は、69歳で年金請求をした場合の加算についてです。年金についての質問がある人はコメント欄に書き込みをお願いします。
 

Q:年金繰下げで、どのぐらい増える?

「69歳7カ月まで、厚生年金に加入し保険料を払ってきた男性です。65歳から受給予定の年金をもらわずに目いっぱい働いて(月々47万円以上の所得)きました。年金の受給開始を65歳以降に遅らせれば、0.7%ずつ加算されると聞いていたのですが本当ですか? 厚生年金保険料は毎月給料から差し引かれていました。年金の請求書は先日、提出しています」(貞爺)
 
70歳前に年金請求をしましたが、繰下げでどのぐらい増える?

70歳前に年金請求をしましたが、繰下げでどのぐらい増える?

 

A:69歳8カ月で老齢基礎年金・老齢厚生年金を「繰下げ」した場合、増額率は39.2%になりますが、在職老齢年金で支給停止になっている老齢厚生年金は増額されません

仮に相談者が69歳8カ月で老齢基礎年金・老齢厚生年金を繰下げて請求したとします。その場合、本来65歳で受給開始する老齢基礎年金・老齢厚生年金を56カ月間、繰り下げたことになります。
 
まず老齢基礎年金は繰り下げることにより、1カ月あたり0.7%増額します。老齢基礎年金を65歳で受け取るのと比較すると、増額率0.7%×56カ月=39.2%(令和4年4月時点)増額します。
 
一方で、老齢厚生年金の増額率も、老齢基礎年金同様に、1カ月あたり0.7%増えます。ところが65歳以降、厚生年金に加入し働いている場合、月給、賞与が高く、全部または一部支給停止になっている老齢厚生年金部分は、繰下げしても増額されません。

年金請求後1、2カ月で送付される「国民年金・厚生年金保険年金証書」(年金決定通知書)で確認してみましょう。金額や増額率について疑問がある場合は、「ねんきんダイヤル」または年金事務所、街角の年金相談センター等で確認してみましょう。

※年金プチ相談コーナーに取り上げてほしい質問がある人はコメント欄に書き込みをお願いします。

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