マナー&快適な利用のためのコツ <電車編>
―周囲に迷惑をかけないためのマナーは?―キッズルームのある電車なら子供も退屈しない(※写真は「スーパービュー踊り子」のキッズルーム) |
国土交通省による「ベビーカーマーク」の使用もあり、車内でベビーカーの折り畳みを呼びかけることは、混雑時も含めて「原則なし」ということになっています。しかし、実際に満員電車でベビーカーに赤ちゃんを乗せたまま乗車することは難しいでしょう。ベビーカーを使用するならば、まずは空いている時間帯に移動できるように計画してみては? また、抱っこ紐やベビースリングを利用する場合は、足元の視界が悪くなるため段差や電車とホームの間に注意しましょう。
混雑時には、周囲への配慮なく食べ物を広げるのもマナーとしては考え物なので、お菓子を持っていくなら個包装のものが便利でしょう。また、赤ちゃんはいろんなものを舐めてしまいがちですが衛生的にも周囲への配慮としても問題があるため、なにか持ちやすい音の出ない玩具を持っていくと良いでしょう。ティッシュや濡れティッシュ、小さなゴミ袋もあると重宝します。
子供が幼児や小学生になったら、ホームや車内で騒がないよう、お出かけ前に話しておくと効果的です。特にホームは段差や階段もあり、走り回るのは子供が危険なだけでなく、周りの人にぶつかったりして思わぬ事故や怪我につながりかねません。十分に注意しましょう。
―快適に利用するためのコツ―
都市部ではベビーカーでも楽々移動できるバリアフリーを意識した駅が増えていますが、旅先の駅はどうでしょう。事前に利用する駅構内のエレベーターやトイレ内のベビーベットの有無などをチェックできるサイトもあるので、特に赤ちゃん連れの方は前もって調べておくと安心です。
■駅やターミナル情報が詳しく分かる →らくらくおでかけネット
移動時間が長い場合、自由席なら家族が一緒に座れるように当日は早めに並んで席をとりましょう。場合によっては始発駅から乗るなどの工夫も必要です。指定席を利用するなら、早めの予約で希望の座席を押さえるのが得策。新幹線では授乳などに利用できる「多目的室」の近くや、禁煙車両の一番前と後ろが人気です。
車両の一番前の席は足元にスペースがあるので手荷物を置いたり、床にシートを敷けば赤ちゃんが遊ぶこともでき、前に人がいないので迷惑をかける心配もありません。ぐずってもすぐにデッキに出られます。逆に一番後ろの座席も席の後ろの隙間に荷物やベビーカーなどを入れられて便利です。ただし荷物の管理は自己責任で。個室やキッズルームなどがある電車を利用するのも一考の価値ありです。
■パソコンや携帯電話からJR(新幹線・特急)の予約ができる →えきねっと
ちょっとしたおでかけには「Suica(スイカ)」や「PASMO(パスモ)」のようなICカード(西日本では「ICOCA(イコカ)」など)を持っていると、運賃が割安なだけでなく、混雑していても券売機に並ばすにすむのでスムーズ(※利用可能なエリアを事前にご確認ください)。 小学生になったら子供用のICカードも作っておきましょう。
>>いつから乗れるの?料金は?子連れで飛行機に乗るときに知っておきたい基礎知識