「iPhone 13シリーズ」と同じ新チップを搭載
もうひとつ、iPhone SE(第3世代)での進化ポイントは、搭載されているチップが「A15 Bionic」という点だ。実はA15 Bionicは、2021年秋に発売されたハイエンドモデル「iPhone 13シリーズ」と全く一緒のチップだ。アップルはハイエンドと同じチップを普及価格帯のiPhone SE(第3世代)にも搭載してきた。
ただ、iPhone SE(第3世代)は画面サイズが4.7インチということもあり、動画の撮影、編集といった高負荷のかかるアプリの処理などは表示面積的にあまり向かない。そういったことをやるのであれば、「iPhone 13 Pro Max」などがおすすめだ。
普及価格帯のiPhone SE(第3世代)にもかかわらず、最新のチップが搭載されているのは「商品寿命を長くするため」というのが理由のようだ。
iPhoneが採用しているiOSは比較的古い機種でも利用できるのが特徴だ。最新のiOS 15に関しては、6年以上前に発売された「iPhone 6s」でも利用できる。
つまり、もしかすると、最新のA15 Bionicを搭載するiPhone SE(第3世代)を買っておくと、6年後の2028年ぐらいまで、最新のiOSを使い続けられる可能性があるのだ。
iPhone SE(第3世代)を購入するユーザーは「高機能には興味はなく、安く買い、長く使いたい」という人が多い。まさにiPhone SE(第3世代)は最新のチップを載せることで、商品寿命を長くしているのだ。
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