関東の観光・旅行

東京湾に浮かぶ無人島「猿島」は、まるで映画の世界! 大人の冒険心をくすぐる体験スポット

国内でプチ冒険気分を味わえる、無人島・猿島。この島は、かつて東京湾岸一帯に築かれた陸軍要塞の遺る場所。石材とレンガが用いられた砲台や弾薬庫などが遺る、まるで映画のような世界。日常から飛び出して、大人のプチ冒険に出かけてみてください。

木崎 ミドリ

執筆者:木崎 ミドリ

国内旅行ガイド

日常から飛び出して、物語の世界のような冒険に出かけてみたい。そんな衝動に駆られること、ありませんか? 海外旅行もままならない昨今、国内でプチ冒険気分を味わえる、無人島に足を運んでみるのはいかがでしょう。

今回は、東京湾に浮かぶ無人島「猿島」をご紹介。まるで映画の世界に迷い込んだような、非日常体験が楽しめます。
フェリーで向かう猿島。小さな島が間近に迫ってくる景色に冒険心が動き出す

フェリーで向かう猿島。小さな島が間近に迫ってくる景色に冒険心が動き出す

 

無人島「猿島」とは?

神奈川県横須賀市に佇む小さな島・猿島は、かつて首都東京と横須賀軍港を防衛するために、東京湾岸一帯に築かれた陸軍要塞の遺る場所。石材とレンガが用いられた砲台や弾薬庫などが遺る、まるで映画の世界のような空間に迷い込むことができるのです。
水面から覗く岩肌の景色が、無人島に到着したことを実感させてくれる

水面から覗く岩肌の景色が、無人島に到着したことを実感させてくれる

猿島へは、京急線・横須賀中央駅から徒歩15分ほどの場所に位置する「三笠ターミナル」からフェリーで約10分。ぐんぐんと近づいてくる島の姿に胸が躍ります。
 

ゲートから漂うテーマパーク感

猿島の桟橋にかかるゲート

猿島の桟橋にかかるゲート

島に近づくと見えてくる岩肌は、ゴツゴツとしていて、どこか排他的。しかし、港に降り立つとすぐ目に入る「SARUSHIMA」と書かれたゲートはテーマパーク感もあり、そのギャップに少しほっとする気持ちも湧いてきます。
 

突如現れるレンガ造りの壁

都会では出会わない種類の木々に囲まれた小道を抜け、木漏れ日の中を進んでいくと、突如現れるレンガ造りの壁。絡まるツタや、苔むした石が醸し出す、独特の世界観に心を奪われます。
木漏れ日の中を進んでいくと……

木漏れ日の中を進んでいくと……

レンガ造りのトンネルがひっそりと現れる。日本で最も古い建造物の1つと言われている

レンガ造りのトンネルがひっそりと現れる。日本で最も古い建造物のひとつといわれている

 

まるで異世界への入り口!?

さらに進んでいくと目の前に現れる、古いトンネル。反対側から差し込む光を頼りに進む暗いトンネルは、まさに異世界への入り口のよう。
トンネルの中では、幻想的な写真を残せる

トンネルの中では、幻想的な写真を残せる

 

トンネルを抜けた先は……

トンネルをくぐり抜けるとそこは異世界……なはずもなく、けれども島の台地を覆う、うっそうとしたタブの原生林やスダジイの林、神々しさを放つ巨木など、島ならではの自然の中を進むにつれ、求めていた冒険心が満たされていくのを感じられます。
島ならでは植物が生い茂る小道

島ならではの植物が生い茂る小道

神々しさを放つ巨木

神々しさを放つ巨木

 

林の先には海が

さらに林を抜けていくと、海に向かってまっすぐ降りていくことのできる階段が。島の側面に降り立つことのできる階段下からは、また違った島の表情を臨むことができます。
海に向かってまっすぐ降りていくことのできる階段

海に向かってまっすぐ降りていくことのできる階段

 

夏場はBBQや海水浴も楽しめる

島からは海の向こうに観音崎や横須賀市内を臨める

島からは海の向こうに観音崎や横須賀市内を臨める

豊かな自然と歴史遺産の融合した不思議な場所・猿島。60分ほどで一周できてしまう小さな島ですが、ふと湧いた小さな冒険心を満たすにはもってこいの場所です。夏場はBBQや海水浴を楽しむ人もいて、少しにぎやか。しっとり楽しむなら、あえて肌寒い季節を選んでみてもいいかもしれません。

ちょっぴり非日常の世界へ迷い込んでみたくなったら、ぜひ無人島・猿島でプチ冒険気分を味わってみてください。
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

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