肩こり

目の疲れで悩んでいる人は〇割「我慢すると危険な違和感」とは?

パソコンやスマートフォンの使用で悩む人が多い「目の疲れ」。しかし、長期間悩んでいるという人も多いのではないでしょうか。All About編集部は「目の疲れの悩み」に関するアンケートを実施。筆者が「我慢すると危険な目の違和感」を解説します。

檜垣 暁子

執筆者:檜垣 暁子

カイロプラクティック理学士 / 肩こり・腰痛ガイド

パソコンやスマートフォンの使用で悩む人が多い「目の疲れ」。しかし、悩みつつも、病院やマッサージなどにいかず、長期間悩んでいるという人も多いのではないでしょうか。

All About編集部は「目の疲れの悩み」に関するアンケートを実施。今回はその結果を発表するとともに、カイロプラクティック理学士である筆者が「我慢すると危険な目の違和感」を解説します。

※アンケートは、下記条件で実施
・男女比:男性 133名/女性364名/回答しない 2名/その他 1名
・年齢比:10代 2名/20代 119名/30代 197名/40代 120名/50代 51名/60代 9名/70代 1名 不明 1名
・アンケート実施期間:2022年1月14日~15日
 

目の疲れに悩む人は約9割

グラフは、男女500名に聞いた「目の疲れに悩んでいますか?」に対する回答を示したものです。
目の疲れに悩んでいますか?

目の疲れに悩んでいますか?

約87%の人が目の疲れに悩んでいるという結果になりました。起きてから寝るまで、手の届く範囲にスマホがある現在は、目が酷使されている環境といえます。ほぼすべての人にとって、目の疲れは共通の悩み事といえそうです。

続いて示すのは、「目の疲れに悩んでいる」と回答した人に聞いた、軽減のためにしていることです。
 
目の疲れの解消のためやってること

目の疲れの解消のためやってること

最も多かったのは「目薬をさす」で67.0%。その後「アイマスクや蒸しタオルで目を温める(38.0%)」「目をマッサージする(36.6%)」といった対策が続く結果となりました。

また、多くの人を悩ます目の疲れは、どの程度我慢されているのでしょうか。グラフは、「目の疲れはどの程度まで我慢できますか?」の質問に対する回答です。
 
目の疲れはどの程度我慢できますか

目の疲れはどの程度我慢できますか



最も多いのは、「目がかすんだりぼやけたりする」までで約31%、続いて「目が乾く」までで約19%、「日常生活に支障が出る」まで我慢するという人も約17%いるという結果になりました。

多くの人にとって目の疲れが慢性化しているからこそ、見え方に異変を感じるほど深刻な状態まで我慢してしまう傾向があるようです。
 

放っておくのはNG! 目の疲れの危険な違和感と見分け方

今回のアンケートでは約9割の人が悩んでいるとの回答があった「目の疲れ」ですが、主な原因としては下記があげられます。

1. 近いものを集中して見る事が多い
パソコンの画面・スマホ・ゲームを長時間見る頻度が高いことが挙げられます。仕事ともなると、連日の作業になりがちなため、目の疲れが癒されないうちに、翌日に目を酷使することになりかねません。

2. 目に負担のかかる照明の明るさで過ごしている
薄暗い場所でスマホの画面に集中したり、読書をしたりと、手元の明るさが原因になることがあります。逆にまぶしいと感じる明るさにおいても、目の疲労を招きます。

3. 寝不足続きやストレス過多の状態
寝不足で十分に体を休めることができない場合やストレスで緊張状態が解けずリラックスが難し
いという日が続くことが、目の疲れやすさへ繋がります。

4. メガネやコンタクトレンズが合っていない
メガネやコンタクトレンズの度数が合っていないことに気が付かず、使用し続けていると目が疲れやすく悪影響を及ぼします。

5. 目の異常に伴うもの
目の異常に気が付かず放っておいたり、不調でも我慢し続けることで、目が疲れやすく感じます。例えば、近視や乱視、斜視、ドライアイなどがあります。

一時的な目の疲れは、目のまわりを温めたり、睡眠を十分にとったりと休息をとることで回復します。ですが、それでも変化せず、目の不調以外の症状を感じる場合は、治療が必要な「眼精疲
労」の懸念があります。

目の痛みやまぶしさ、視界がぼやける、充血などの他に、肩こりの悪化、倦怠感、目の奥の痛みと頭痛、吐き気、めまいなどを伴う場合は、早めに眼科を受診しましょう。
 

目の疲れに悩む人がすべき4つの対策

1. 眼科を受診
目の疲れが続くようであれば、念のため眼科を受診し、視力を含め、目の異常がないかどうか診てもらうと安心です。メガネやコンタクトレンズを使用している人は、度数が合っているかの確認もしましょう。

2. 明るさを調整
過ごす部屋の明るさや作業をする手元の照明を工夫して、目の負担を和らげましょう。日の当たる場所での作業は、まぶしさから目の疲労へ繋がりやすいです。

3. こまめな休憩
パソコンやスマホ、ゲームなど、同じ姿勢で画面に集中する時間が長い場合は、こまめに休憩をとります。目を閉じて休む、ホットタオルで目の辺りを温める、空へ視線を移してみる、首・肩甲骨付近のストレッチや体操を行い、リラックスを促すなどです。

4. 湿度にも注意
気が休まる時間がなく、多忙な日々を過ごしていると、自律神経の乱れからドライアイを招くことがあります。さらに湿度の低い乾燥した部屋やエアコンの風により、目が乾きやすくなることもあるため要注意です。
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