年金・老後のお金クリニック/年金の繰下げ受給・繰下げ受給についてのQA

年金の繰下げ受給をする人って、何割ぐらいいるの?

老後のお金や生活費が足りるのか不安ですよね。老後生活の収入の柱になるのが「老齢年金」ですが、年金制度にまつわることは、難しい用語が多くて、ますます不安になってしまう人もいるのではないでしょうか。そんな年金初心者の方の疑問に専門家が回答します。今回は、年金を繰下げ受給する人の割合についてです。年金についての質問がある人はコメント欄に書き込みをお願いします。

執筆者:All About 編集部

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老後のお金や生活費が足りるのか不安ですよね。老後生活の収入の柱になるのが「老齢年金」ですが、年金制度にまつわることは、難しい用語が多くて、ますます不安になってしまう人もいるのではないでしょうか。そんな年金初心者の方の疑問に専門家が回答します。今回は、年金を繰下げ受給する人の割合についてです。年金についての質問がある人はコメント欄に書き込みをお願いします。
 

Q:年金を繰下げ受給することを選択する人って、どのぐらいいるの?

「私は年金をできるだけ多くもらいたいです。年金の繰下げ受給をする人って、年金受給者の何割ぐらいいるんでしょうか?」(匿名希望)
 
年金の繰下げ受給をする人は、どのぐらいいるの?

年金の繰下げ受給をする人は、どのぐらいいるの?

 

A:令和2年度の時点で1.0%という調査結果です

厚生労働省『令和2年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況』によると、老齢厚生年金の受給権者(※)のうち繰下げしている割合は、令和2年度の時点で1.0%です。

※60代前半でもらえる特別支給の老齢厚生年金は繰下げできないため、この調査の「老齢厚生年金の受給権者の総数」に「特別支給の老齢厚生年金の受給権者」は含まれていません。

老齢厚生年金の繰下げ制度は、報酬比例部分の支給開始年齢の引上げに伴い導入されました。参考までに、過去の繰下げ受給率は、平成30年度が0.7%、令和元年度が0.8%です。また、令和2年度に繰上げ受給をする人は0.5%です。したがって繰下げ受給を選択する人の数は、繰上げ受給をする人に比べて2倍以上となっています。
厚生労働省『令和2年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況』より抜粋

厚生労働省『令和2年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況』より抜粋

なお、繰下げ・繰上げ受給を申請すると、取り消しができませんので、慎重に検討することをおすすめいたします。

・参考資料:厚生労働省『令和2年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況』
https://www.mhlw.go.jp/content/000925808.pdf


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監修・文/深川 弘恵(ファイナンシャルプランナー)

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