2021年冬のボーナスは安全確実な定期預金で様子を見る?
最終数字はまだわかりませんが、2021年冬のボーナスは連続で減少となる予想です。しかし、2020年の冬と比較すると減少率は小さいようです。半導体産業など業績が好調な業種は支給額が増えるようですが、サービス業を始めとする非製造業の業績回復が鈍いため全体では減額のようです。大切なボーナス、少しでも増やそうと株式や投資信託などへボーナスで投資しようと考えていた人は、新型コロナの変異株オミクロン株に水を差されてしまいました。株式市場が2021年・冬のボーナス時期に合わせて急落してしまったからです。オミクロン株はわからないことが多すぎるため、株式市場の調整は長引きそうな雰囲気。状況が判明、かつ相場が明確にトレンド変換してから投資に踏み出しても遅くはないと考えられることから、冬のボーナスは安全確実な定期預金などへ預け入れるのが賢明かと思われます。
幸い、12月前後から冬のボーナスキャンペーン(特別金利)が始まります。年々キャンペーンの魅力は乏しくなるものの、それでもメガバンクより100倍前後の金利を確保できるのですから見逃すわけにはいきません。代表的な銀行の2021年冬のボーナスキャンペーンを見ていくことにしましょう。
キャンペーンを行う銀行も減少気味
ソニー銀行は「円定期特別金利」と称して、定期預金の6カ月物、1年物、積み立て定期預金の1年物の金利を年0.13%としています。預入期間は2022年2月28日(積み立ての申し込みは2022年2月25日まで)となっています。auじぶん銀行は「冬の特別金利キャンペーン2021」と称して、1年物定期預金の金利を年0.20%としています。預入期間は2022年1月31日までです。
12月5日時点では、住信SBIネット銀行、楽天銀行、PayPay銀行、イオン銀行、セブン銀行は今冬のボーナスキャンペーンを行っていません。調べた限りでは、記載のソニー銀行、auじぶん銀行の2行のみ。今後キャンペーンを行う銀行は増えるかもしれませんが、金利の引き上げよりもポイント還元などで対応する可能性が高そうです。
頼みは地方銀行などのネット支店だけ?
2021年冬のボーナスキャンペーンを行っているのが2行だけですから、好金利の地方銀行のインターネット支店の状況も確認しておきましょう。愛媛銀行の四国八十八カ所支店では、100万円限定だんだん定期預金が1年で年0.27%、四国八十八カ所定期預金が特別金利プラン実施中で1年物、2年物、3年物が年0.22%、4年物、5年物が年0.15%です。
高知銀行のよさこいおきゃく支店では、よさこいおきゃく定期1年物が年0.20%(1人預入100万円まで)、おきゃく定期が1年物、3年物、5年物が年0.15%です。
香川銀行のセルフうどん支店では、超金利トッピング定期預金が1年物で年0.15%(1人預入100万円まで)。金利トッピング定期預金が1年物、2年物が年0.10%、3年物、5年物が年0.12%です。
中京銀行のなごやめし支店では、大盛なごやめし定期1年物が年0.135%(1人預入100万円まで)、なごやめし定期が3カ月物、6カ月物、1年物、3年物、5年物が年0.085%です。
オリックス銀行のeダイレクト預金は100万円以上で6カ月物年0.10%、1年物年0.17%、2年物年0.20%、3年物年0.22%、5年物年0.25%となっています。
ネット銀行のボーナスキャンペーンが低調なことから、定期預金の預入先は地方銀行のネット支店などが主戦場となりそうです。絶対的な金利水準は低いかもしれませんが、高いところではメガバンクの100倍を超える金利が確保できるのですから、利用しない手はありません。
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