人を好きになりやすい……「恋愛体質」って悪いこと?
恋愛体質のいいところは、相手の魅力に気づける能力が高いこと
人を好きになるためには、それなりに相手の素敵なところを見つける必要があります。そういう意味では、恋愛体質の人は「相手の魅力に気づける能力が高い」といえるでしょう。それは、なかなか人を好きになれない人が見習ったほうがいいところなのかもしれません。どんな人にも、素敵なところはあります。そういった部分に目を向けられるのは、いいことでしょう。
恋愛体質の悪いところは、そこに“本当の愛”がない場合があること
ただし、本当に相手を好きになっているのであればいいのですが、そうではないこともあります。例えば、性的欲求が強かったり、異性から求められることで自分の心の穴を埋めようとしたりする人は、恋愛体質になりやすい傾向があります。さらに、自分に足りていないものを埋めてくれる相手を探している依存体質の人も少なくありません。つまり、「自分が快適でいるために、必要な相手を求めている」のです。それは、相手への愛ではなく、自己愛に近いでしょう。そういう人は「精神的な自立」を学ぶ必要があります。
「精神的な自立」をするためには、1人でも快適に過ごせる自分になること
精神的に自立するために大切なことは「パートナーがいなくても、ある程度、快適に過ごせる自分になること」です。なので、一時期、あえて「パートナーを作らない時間」を持ってみることも大切。いつもパートナーに頼りがちなことを、自分でやってみるのです。さらに、恋愛体質の人は、異性に求められることで、「自分は価値のある人間なんだ」と思いたがる傾向がありますが、そうではなくても「自分で自分のことをきちんと認められるようになる」のは大切です。そのためにも、“自分が納得できる自分”になれるように、自己を磨きましょう。
恋愛を求める多くの人が、誤解していることがあります。それは、どこかにいる“ハートの片割れ”と1つになることで、「ようやく自分は完全になれる」と思っていることです。実際は、自分1人でも完全な存在になれるのです。ただし、それを実感するためには、精神的な自立が必要不可欠。
「男性に大切にされることが、女性としての価値」だと思い込んでいる人ほど、精神的な自立を目指すのは大変に感じるかもしれませんが、それを乗り越えると、もっと精神的に楽になれるし、本当の意味で人を愛せるようになるでしょう。
結局、「本当の愛」と「精神的な自立」は、セットなのです。自立することによって、「自分にとって役立つかどうか」に関係なく、ただ相手を愛することができるのです。
精神的に自立をした上で、人を愛そう!
自立した上で相手を愛するのは素敵なことです。とはいえ、実際に自立すると、やみくもに恋愛をしたいという気持ちがなくなってくるのも事実。なぜなら、本当に自分に合う最適な相手は、そんなにたくさんいるわけではないからです。相手に合わせるのが得意な人はいますが、本当に一緒にいて心地よい相手は、無理をしなくても「気が合う人」ではないでしょうか。そのほうが “自分軸”でいたまま恋愛を楽しむことができます。1人でも心が満たせるようになった上で、一緒にいたいと思える相手と素敵な恋愛ができるといいですね。