コロナ禍でゲーム障害やネット依存が増加

コロナ禍でゲーム障害やネット依存が増加

コロナ禍によって、世界的にインターネットやゲームの利用時間が長くなっています。それに伴って、ネット関係のトラブルが増加するだけでなく、ゲーム障害やネット依存も増加傾向にあるようです。
 
これまでも子どもには、スマホを所持していなくても、中古のスマホやタブレット、ゲーム機などのインターネットを利用できる環境がありましたが、さらに「GIGAスクール構想」で一人一台端末が実現したことで、すべての子どもがネット接続環境を持つようになったため、この傾向に拍車がかかる恐れがあります。
 
子どものゲーム障害やネット依存は、どのようにすれば防げるのでしょうか。家庭でのルール作りと対策について見ていきましょう。
 

コロナ禍でゲーム障害・ネット依存は1.5倍に

コロナ禍で、ゲーム障害やネット依存にはどのような影響があるのでしょうか。KDDI、KDDI総合研究所、国際電気通信基礎技術研究所のコロナ禍で変化するスマートフォンの利用方法とスマホ依存などへの影響に関する調査(2021年10月)を見てみましょう。
 
調査によるとコロナ禍では、ゲーム障害とネット依存傾向がある人の割合が1.5倍以上に増加しました。ゲームを長時間プレイしないと満足できない、ゲームをプレイしていないとイライラするといった割合も増えており、これらの症状がある人達はゲームをやめにくく、治療にも時間がかかると見られます。
ゲーム障害やネット依存傾向を示す人の割合

ゲーム障害やネット依存傾向を示す人の割合(出典:プレスリリース)

さらに、新型コロナウイルスの感染者は非感染者に比べ、ゲーム障害になるリスクが5.67倍であることも分かりました。
 
ゲーム障害やネット依存の増加は、新型コロナウイルス感染症のパンデミックによるストレスが一因と考えられます。中でも、新型コロナウイルスの感染者は感染による大きなストレスに対処するためゲームにのめり込み、ゲーム障害のリスク増加に繋がった可能性があるのです。

実際、学校などの講演先で、子どものゲームやネットのトラブルが増えていると聞いています。それまで制限していたのに、一斉休校時をきっかけに利用し始めたり、はまってしまって抜けられなくなっている例も多くあります。中には、昼夜逆転して学校に来られなくなった不登校気味の児童や生徒もいます。
 

はまる前に利用時間、終わりの時間を決めよう

脳の前頭葉が未発達の未成年は、感情や行動を抑制しづらいことがわかっており、大人よりはまりやすいといわれています。子どもは、一度ゲームやネットの長時間利用が習慣化すると、簡単には抜け出しづらくなる可能性があるのです。
 
そこで、利用し始めの時期にこそ、約束事を決めることが重要となります。利用時間の長さ、利用時間帯、利用する場所などを親子で話し合って決めましょう。利用時間の決め方は、その子に合わせて、やることをすべてスケジュールに入れてから、余った時間でゲームやネットを利用するようにしてはいかがでしょうか。
 
たとえば、「○曜日は6時間授業で習い事もあるから、ゲームは宿題が終わった後に30分まで。代わりに、△曜日は4時間授業で習い事もないから、ちょっと長めに2時間やってもいい」というような具合です。または、「ドリルを1ページ進めたらゲームを○分できる」などの取り決めもいいかもしれません。
 

セルフコントロールのための手助けを

子どもによっては、約束だけでは守れないこともあります。そこで保護者も協力することで、守りやすくなります。見守りや声かけ、制限機能などを使うようにするのです。
 
小さな子どもの場合はタイマーをかけて、終わる5分前などに声をかけるとやめやすいのではないでしょうか。そもそも、利用する場所を保護者のいる居間に限定し、自室に持ち込ませないことでも守りやすくなります。
 
端末の制限機能を活用するのもおすすめです。スマホやタブレットなどなら、iOS端末はスクリーンタイム機能、Android端末はデジタルウェルビーイング機能で利用時間の上限や利用できる時間帯などを設定するといいでしょう。
 
また、楽しくて子どもがゲームやネットができない環境を用意するのもいいでしょう。習い事や外遊び、工作など、ゲームやネットよりも楽しくて子どもがやりたくなるものを用意して、子どもに提案するのです。体を動かしたり、手を動かしたり、本を読んだり、お友達と遊ぶなど、ゲームやネットだけにならないようにしましょう。
 
ゲームやネットは気晴らしになり、便利で楽しいものです。しかし、はまりすぎると心身や生活、人間関係に影響が出てしまいます。いずれ子どもが自分でコントロールして使えるまでの練習期間と考えて、しっかり見守ってあげてください。


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