パーソナライズド広告を表示させない方法
これはシンプルにいえば「iPhoneに蓄積されてきたあなたに関する情報をアプリで利用することを許可するかどうか」を問うものです。
これを許可することで、あなたに興味のありそうな広告が表示されるようになるのですが、自身の情報が他人の手に渡るのを気持ちよく思わない人も多くいるでしょう。
そこで今回は、iPhoneの「パーソナライズド広告」の概要と、トラッキングの許可を取り消す方法をご紹介します。
iPhoneの「パーソナライズド広告」とは
パーソナライズド広告とは、その名の通り「個々人に応じてカスタマイズ(パーソナライズ)された広告」という意味です。たとえば筆者なら、35歳の男性で、iPhoneを持っていて、電子機器に強い興味を持っています。
そんな人物に対して、高級ブランドのアクセサリーやバッグの広告を表示しても、おそらく効果はほとんど見込めないでしょう。
それよりも、最新のガジェットやiPhone関連商品の広告を出したほうが、クリックしてもらえる確率は上がります。
人物のステータスや閲覧したページ履歴、インストールしたアプリや住んでいる場所など、その人の個人的な情報を分析することで、その人にとって最も魅力的に映るであろう広告を表示させることができます。
このパーソナライズド広告を実施するには、その人の情報を収集しなければなりません。しかしそれは非常に個人的な内容であり、プライバシーへの影響も考慮しなければなりません。
自分に関するあらゆる情報が、勝手に利用されていたら、あまり気持ちのいいものではありませんよね。
そこでAppleは、各アプリに対して「情報を取得するなら、ユーザーに許可を取るようにしてください」というルールを設け、トラッキングの透明性を確保しています。
それが冒頭でご紹介したポップアップの意味です。
「●●が他社のAppやWebサイトを横断してあなたのアクティビティの追跡することを許可しますか?」と表示され、これを「許可」すると、あなたにマッチした広告が表示されやすくなります。
トラッキングしている情報は、アプリによって違います。App Storeのアプリ情報ページでは、そのアプリがどんな情報をトラッキングしているかを確認することも可能です。
パーソナライズド広告をオフにする方法
筆者個人的な意見としては、自分の行動やステータスに応じて、より適正の高い広告を表示してくれるのは、むしろありがたいと思っています。しかし、自分に関するあらゆる情報が外部に知れ渡っていると考えると、それはそれであまり気持ちのいいものではないと、そう考える気持ちも分かります。
iPhoneでは、ユーザーのトラッキングを後から許可しないように設定したり、アプリごとにトラッキングの許可の設定を変更したりできます。
iPhoneで「設定」アプリを開き、「プライバシー」→「トラッキング」と進みます。一括でオフにしたい場合は「Appからのトラッキング要求を許可」をオフにします。アプリごとに設定したい場合は、各アプリのスイッチをオン/オフを切り替えます。 しかしこれはあくまで「トラッキングの許可」に関するオン/オフの設定ですので、広告自体が非表示になったりするわけではありません。ご注意ください。
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