まず結論からお話しすると、そのメールは本物で、Apple社から正式に発表されたものです。
iOS15のリリースに伴って、iCloudの有料プランに機能拡張が行われました。そのアナウンスのためのメールなので、特に対応が必要というわけではありません。
この記事では、iCloud の新しい有料プラン「iCloud+」について詳しく解説していきます。
メールが送られてきた人・メールの目的
今回の「iCloud+に追加料金なしでアップグレードされました」というメールは、すべての人を対象に送られたものではありません。対象は「50GB以上のiCloudプランを契約していた人」。
iCloud には「50GB/200GB/2TB」の3つの有料プランがあり、どちらかに契約している人を対象にメールは送られています。
メールの目的は、「機能が拡張されました」のアナウンスです。
「契約しているプランの料金に変更はありませんが、新しく機能が追加されたので、ぜひ活用してください」という主旨です。それに加えて名称も新しく「iCloud+」に変更になりました。
Appleのほうで行われたアップデートなので、ユーザー側で何かアクションを行う必要はありません。また、機能が追加されただけで、ストレージ容量が増えたりするわけでもありませんので、その点は勘違いしないように気をつけましょう。
「iCloud+」で追加された機能
iCloudの有料プラン「iCloud+」で追加された機能は以下の5つです。- ファミリー共有
- iCloudプライベートリレー(ベータ)
- メールを非公開
- HomeKitセキュアビデオ
- カスタムメールドメイン
■ ファミリー共有
「iCloud+」に契約することで、自分以外の家族を最大5人まで登録でき、すべての家族が「iCloud+」の機能を使うことができます。
つまり4人家族の場合、4人がそれぞれで「iCloud+」に登録する必要はなく、家族の誰か1人が登録すればOK、ということです。
ただし、ストレージ容量も家族で分け合うので注意。50GBのプランであれば、登録している家族4人で使える容量が50GBということになります。
■ iCloudプライベートリレー(ベータ)
プライベートリレーとは、Webブラウザでの利用において、セキュリティをより強化して、情報の漏洩を防いでくれる機能です。
この機能をオンにすると、iPhoneから送出されるトラフィックが暗号化されます。これにより、Webサイト側から、ユーザーのIPアドレスと位置情報が見えなくなります。
デバイスはiPhoneで、ブラウザはSafari限定の機能となりますが、安全にWebブラウジングを楽しめるようになります。
■ メールを非公開
メルマガの登録、Webサービスのアカウント作成、アプリの利用など、メールアドレスの登録が必要なケースは少なくありません。
「メール非公開機能」を使うと、ランダムに生成したメールアドレスで登録できるようになります。個人のメールアドレスを知られたくないときに役立ちます。
■ HomeKitセキュアビデオ
「HomeKit」対応のカメラを持っていれば、リモートでの録画・再生が可能になる機能です。
録画した内容は過去10日分まで視聴可能。また、録画したデータはiCloudのストレージに含まれません。
サポートできる台数は「iCloud+」に登録しているプランによって変わります。
50GBプラン:1台サポート
200GBプラン:5台までサポート
50GBプラン:台数無制限にサポート
■ カスタムメールドメイン
これは、ユーザーが自由にメールアドレスのドメインを変更できる機能です。
iCloud のメールアドレスは一般的に「****@icloud.com」となっていますが、カスタムメールドメインを使えば「@icloud.com」の部分を好きにカスタマイズできるようになります。
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