新機能「シネマティックモード」の実力は
ちなみに、アップルは今回、カメラ関連では「シネマティックモード」を推している。動画を撮影する際、深度情報も記録しており、例えば、手前の人が後ろを向くと、後ろの人にピントが合うといった撮影が可能となっている。実際に撮影してみると、ピントは後からiPhoneの編集画面で自在に変えることが可能だ。撮影時に狙った場所にピントが合わなくても、後からピントを調整できるので、自分の思い通りの演出が施せるのだ。
本格的な映像を撮らなくても、普段の何気ない子どもの様子を撮影した家族動画がまるで、子どもが主人公になった映画のような雰囲気の動画になるので、撮影していてかなり楽しいのだ。 このシネマティックモードは4モデルすべてで対応している。
また、カメラに関しては「フォトグラフスタイル」という機能も備わった。あらかじめ「リッチなコントラスト」「鮮やか」「暖かい」「冷たい」といったトーンの設定を行っておけば、いつでも撮影時に設定したトーンで写真を撮ることができる。自分の好きな雰囲気での撮影がいつでも可能となるため、Instagramなどに写真をアップする人はぜひとも設定しておきたい機能といえる。こちらも4モデル共通で利用可能だ。
ディスプレイに関しては、プロシリーズのみ「最大120Hzのアダプティブリフレッシュレートを持つProMotionテクノロジー」に対応している。ゲームなど動きの速い映像に対しては、ディスプレイの書き換え速度が速くなり、見やすくなるというものだ。画面のスクロールなど、動きにぬめりができるように(滑らかに)見えてくる。特にゲームで「負けたくない」という人はプロシリーズを選ぶといいだろう。
「とりあえず、iPhone 13を買いたい」人は無印のiPhone 13もしくはiPhone 13 miniで十分
iPhone 13シリーズは4モデル存在するが、「写真や動画撮影に徹底的にこだわりたい」という人は間違いなくiPhone 13 ProもしくはiPhone 13 Pro Maxを選ぶべきだ。「とりあえず、iPhone 13を買いたい」というのであれば無印のiPhone 13もしくはiPhone 13 miniで十分だ。
さらに「いま使っているiPhoneが古くて充電が少なくなってしまうので、新しいiPhoneに買い換えたい」というレベルであれば、値下げになってお買い得感が増したiPhone 12もしくはiPhone 12 miniを選べばいいだろう。
特にiPhone 12、iPhone 12 miniから5G対応になっている。ここ最近、5Gエリアが広がっており、かなりの場所で快適に使えるようになってきている。
また「とにかく安いiPhoneがいい」というのであれば、なぜか、家電量販店などで数万円規模の割引が適用されている「iPhone SE」というのも選択肢に入れるべきだろう。
実際のところ、iPhone 13 ProとiPhone 13 Pro Maxは昨今の半導体不足のせいか、アップルのオンラインストアでは納入日が1カ月近く先になってしまっている。
スペックにこだわるなら1カ月待つべきだし、そこまでカメラ性能にこだわらないのであれば、すぐに手に入りやすいiPhone 13もしくはiPhone 12を選ぶのが良さそうだ。
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