まったく予算どおりにいかず貯金ができません
皆さんから寄せられた家計の悩みにお答えする、その名も「マネープランクリニック」。今回の相談者は、ショッピングリボ払いの残高が多く、貯金ができないという45歳の会社員の方。子どもの学費と老後のお金が心配だといいます。ファイナンシャル・プランナーの深野康彦さんがアドバイスします。予算どおりにいかず、貯金ができない
■相談者
アルさん
女性/会社員/45歳
近畿/持ち家(一戸建て)
■家族構成
夫(46歳)、長男(11歳・小6)、次男(8歳・小3)
■相談内容
毎月の予算を立てているにもかかわらず、まったく予算どおりにいかず貯金ができません。ショッピングリボ払いの残高が130万円あり、毎月3万6000円ずつ返済しています。このままでは子どもの学費、老後生活が不安でご相談させていただきました。どう手をつけてよいのか、ご教示いただければと思います。よろしくお願いいたします。
毎月、給料から持ち株会費として2万1000円積み立てています。社会保険は夫婦とも22歳から加入しています。夫婦ともに定年は60歳、退職金は不明です。妻は、来年次男が4年生になったら、時短正社員制度が終わるのでパートとなり、月の手取りが13万円ほどになります。社会保険はそのまま継続されます。ボーナスはなくなります。以上、大変お恥ずかしながら、アドバイスいただけると助かります。よろしくお願いいたします。
■家計収支データ
■家計収支データ補足
(1)ボーナスの使い道について
固定資産税12万円、自動車税4万円、地震保険2万円、車検用預金9万円。残りは日々の不足や、カード払いに補填され、貯蓄できていません。
(2)児童手当について
毎月2万円の児童手当は家計には組み込んでおらず、貯蓄に回していますが、実際には子どもの物の購入に使用してしまっていて、ほとんど残っていません。
(3)投資について
会社の持株会で毎月積み立てしていて、株式200万円とのことです。その時の株価で現金化するといくらなのかわからない、と夫は言っておりました。実際は200万円もないのかもしれません。
(4)住宅ローンについて
・購入年/2014年
・ローン借入額/3350万円
・借入金利/0.55%(現在は0.775%)
・返済期間/35年
・ローン残債/2693万円
※返済は毎月返済のみ
(5)車両費について
ガソリン代4000円、自動車保険8000円。車が今8年目なので、5年以内には300万円ぐらいの車に買い換えたいです。
(6)加入保険について
[夫]
・生命共済(死亡保障3000万円)=毎月の保険料4800円
・医療共済(入院、休業、がんに対応)=毎月の保険料3400円
・長期休業保障共済=毎月の保険料3100円
[妻]
・生命保険(死亡保障1500万円)=毎月の保険料2400円
・医療共済(入院、がん、女性特約に対応)=毎月の保険料2400円
(7)その他の家計支出について
・光熱費/電気8000円、ガス8000円、水道6000円
・通信費/Wi-Fi6000円、夫5000円、妻3000円、子1000円
・教育費(2人分)/楽器1万6000円、スポーツ1万4000円、英会話1万8000円、学校費用・給食代など1万5000円
・家族の小遣い/妻定期代4000円、美容、化粧品代1万2000円、昼食代6000円、制服代1万円
・雑費/子ども用品、レジャー、外食、交際費
(8)リボ払いについて
・A社/残債67万円(毎月2万円) 金利15%
・B社/残債46万円(毎月6000円) 金利14.5%
・C社/残債17万円(毎月1万円) 金利0%
(9)相談者の働き方について
来年から時短正社員制度が終わり、パート勤務になります。フルタイムですと、就業時間が遅番の場合21時までとなり、それだと子育てに支障をきたすと考えるため、パートになろうと考えております。ただ、正社員希望なので交渉し、早番のみにしてもらえるか? とは考えております。
(10)公的年金の見込み額について
ねんきん定期便の見方がよくわからないのですが、これまでの加入実績に応じた年金額は99万円です。これは私の分で、夫も同額か、それ以上あるかと思います。
■FP深野康彦の3つのアドバイス
アドバイス1 危機的状況を3年で改善するためには、本気で家計改善を
アドバイス2 借金体質が続いていれば、高校、大学の費用が不足する可能性大
アドバイス3 パートではなく、現在の収入をキープ。60歳から老後資金を貯める
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