「別れた」と言ったのに、再び不倫がバレたとき
ロックバンドRADWIMPSのギタリスト桑原彰(36歳)が20代の元モデルと不倫交際をしていたことが明らかになり、事務所は彼の活動停止を発表した。彼は10年ほど前に結婚、一昨年に第一子が誕生した。だがそれからほどなくして、元モデルと出会ったようだ。
彼女の部屋に入り浸る関係はすぐに妻にバレ、妻が彼女の部屋へ乗り込んだこともあると報道されている。彼は「もう会わない」と謝罪したが、彼女が引っ越した部屋へまたも通うようになった。それが再び、妻にバレたという。
こうなると修復は不可能に近い。同じ人との不倫が再度わかったとき、妻はどう思うのだろうか。
別れたはずが……
「うちの夫もそうでした。結婚して3年、子どもが生まれてすぐのころに不倫が発覚。一生、子どもに会わせないと怒ったら、土下座して謝った。だけど2年後、様子がおかしいので追及したら、『あのときの人とまだつきあっている』って。ショックでしたね」
そう言うのは、カナさん(36歳)だ。30歳のとき同い年の男性と結婚、33歳で夫の不倫が発覚した。相手は夫が勤める会社に派遣で来ていた5歳年下の独身女性だという。
「実は私たち、大学の同級生なんですよ。学生時代から10年つきあって結婚したんです。周りは『永すぎた春だよね』と言いながら祝福してくれました。結婚まで10年もかかったのは彼の仕事が安定しなかったから。就職した会社は3年でやめちゃうし、その後は3回も転職を繰り返した。だけど29歳のときにようやく、『ここならやっていける』と思える職場が見つかった。決して高給取りではなかったけど、私はそんなことはどうでもよかった。彼が身を入れて働ける会社ならそれでいいと思っていました」
カナさんは夫のことを温かく見守っていた。ところが職場不倫である。カナさんの怒りは想像に難くない。
「結局、夫はもう彼女には個人的に会わないと言ったので、一筆書いてもらいました。だけど2年後、残業だといって遅くなったり休日出勤をしたりするので、おかしいなと。コロナ禍でも夫は毎日出社していたんです。それはあると思うけど、そうそう残業や休日出勤が増えるわけがない。問い詰めたら、あっさり白状しました」
今すぐ彼女に電話をして別れると目の前で言ってと、カナさんは夫に告げた。それができないなら、離婚届をもらってくる、と。
妻の「正論」に逆ギレした夫
ところが夫は、グズグズしていて電話をしようとしない。
「会社にバレたらあなたもクビよと脅しました。それでも夫は行動しない。だから私が夫の携帯を取り上げて彼女に電話をしました。夫からだと思い込んだ彼女は、電話に出るなり『ねえ、今日は来てくれないの? 会いたい』って。『人の夫を取って楽しいんですか』と思わず言ってしまいました。相手は急に黙りこくって。『あなたねえ、どう責任とってくれるのよ。夫はもうあなたに会いたくないって』と言うと、電話を切られました。すると夫が携帯を取り上げてそのまま家を出て行ったんです」
彼女のところに申し開きに行ったのだろう。カナさんは2歳の子とふたり、置き去りにされたと感じた。
「翌日、戻ってきた夫に『離婚しよう』と言いました。夫は『離婚はしたくない』と。じゃあ、彼女と本当に別れるのかと聞いたら、『時間がほしい』って。今別れられないなら、先々別れられるわけはないでしょと怒鳴ると、『きみのそういうところが怖いんだ』と逆ギレ。自分が悪いことをしておいて開き直るのかと問い詰めました」
すると夫は「カナはいつだって正しいよ」と吐き捨てるように言ったという。彼女自身は正論をまき散らしている認識はなかった。だが夫は、「家事にしろ育児にしろ、きみはいつでも僕に指図をする。僕はきみの部下じゃない」と言った。
「年下の彼女は素直な人なんだそうです。10年もつきあってきて結婚したのに、夫は私の性格をまったくわかっていなかった。指図されたくないならそう言えばいいし、自分から動けばいい。家事も育児も夫が進んでやろうとしないから指図するしかないわけですよ。そのあたりをまったくわかっていない」
結婚前の10年間は何だったのだろうと、カナさんは虚しい思いにとらわれている。2度目の不倫発覚から1年、夫は年下彼女の家と自宅を行ったり来たりしている。
「今、離婚してもいいんですが、このコロナ禍で引っ越しだのなんだのって騒ぎたくないのが本音です。子どもの保育園のこともあるし。夫が完全に出ていくつもりなら、それでもいいけど……。今は完全に家庭内別居状態。夫は子どもには話しかけていますが、私には言葉をかけてこない。私も夫はいないものとして生活しています。こんなことが子どもに影響しないわけはないので、なるべく早く結論を出したいのですが」
今は大きな決断をすべきではない。カナさんは、コロナが終息したらきちんと結論を出そうと考えているそうだ。