カラーコーディネート

コロナ疲れ&夏バテ時に取り入れたい「セラピーカラー」とは?【カラーコンサルタントが解説】

深刻な不調ではないけれど、なんとなくいつもと違う……そんなときは、セラピーカラーが語りかけるメッセージに耳を傾けてみませんか? 今回は、6つのセラピーカラーから、あなたの状態を探り、心身のバランスを整えるヒントをご紹介します。

松本 英恵

執筆者:松本 英恵

カラーコーディネートガイド

心身の疲れは、自律神経の疲弊が原因かも?

疲れを感じたときに取り入れたい「色」の作用とは?

疲れを感じたときに取り入れたい「色」の作用

全国的に猛暑日が続き、「コロナ疲れ」に加えて、いわゆる「夏バテ」の症状で悩まれる方も多いのではないでしょうか。深刻な不調を感じたときは、すみやかに医療機関を受診していただきたいのですが、そうなる前に予防や対策を講じたいものです。

深刻な不調はなくても、なんとなくいつもと違う、というような心身の変化は、自律神経の疲弊が原因となる場合があります。自律神経は、活動時に働く「交感神経」と休息時に働く「副交感神経」があり、この2つがほどよくバランスをとることで、体温調節や血圧と心拍数をコントロールしたり、内臓の活動を調整したり、さまざまな働きをしています。
 

疲れを感じたときに取り入れたい「セラピーカラー」とは?

自律神経は意識してコントロールできるものではありませんが、色によって影響を受けることが知られています。わたしたちの目に入った色は、無意識のうちに脳を刺激し、自律神経などに働きかけているからです。たとえば、暖色系の赤や黄色は、交感神経を優位にして心身を活動的な状態にします。反対に寒色系の青や紫は、副交感神経を優位にして心身を落ち着いた状態にします。

セラピーカラーは、色を手がかりに心身の状態を知り、どのようなメンテナンスが必要なのか、気づかせてくれます。今回は6つの色から、あなたの心身の状態を探ってみましょう。

青、水色、紫、赤、オレンジ、緑の中で、もっとも気になるのは、どの色でしょうか?
 

青を選んだ人は?

青

身の回りに「青」を取り入れることで、心身の落ち着きに作用することも

青を選んだ人は、感情が高ぶると、なかなか落ち着かないのではないでしょうか? 高ぶった感情をそのままにしておくと、交感神経が優位な状態が続き、疲れてしまいます。そんなときは、軽いストレッチやヨガをしてみましょう。身体がほぐれるような感覚を覚えたら、副交感神経が優位になり、心も落ち着いてきます。

青は、副交感神経を刺激し、脈拍や体温を下げる、呼吸がゆっくりになるなど、心身の落ち着きに作用します。身の回りに青を取り入れてみるのもよいでしょう。
 

水色を選んだ人は?

水色

「水色」で気分を落ち着かせ、ポジティブに

水色を選んだ人は、人間関係にストレスを感じているのではないでしょうか? そうしたストレスを抱え込んだままにしておくと、心から安らぎが失われ、ギスギスしてきます。そんなときは、照明を落とし、好きな音楽をかけて、好きなアロマをたいて、目を閉じて、首全体をやさしくマッサージしてみましょう。

平和になれる時間を生活に取り入れることで、気分が落ち着きます。心が明るく軽くなると、コミュニケーションも円滑になり、心に安らぎを取り戻すことができるでしょう。
 

紫を選んだ人は?

紫

「紫」を選んだ人はリラックスを心掛けましょう

紫を選んだ人は、考えすぎ、頭の使いすぎかもしれません。もしくは、深い悲しみを感じているのではないでしょうか? ときには、考えることをやめて、ゆっくりと深呼吸しましょう。ゆっくりとお風呂に入り、ため息を出すように深い呼吸を繰り返すのもよいでしょう。

悪いことばかり考えたり、悲しみが癒えずに暗闇の中にいるように感じているのかもしれまん。心が葛藤状態にあるときは、のんびりとした時間を設けることも大切です。あせらず、時の流れに身を委ねてみましょう。
 

赤を選んだ人は?

赤

「赤」には、元気をつける作用も

赤を選んだ人は、エネルギー不足を感じているのではないでしょうか? あるいは、フラストレーションや怒りの感情がたまっているのかもしれません。

エネルギー不足を感じたときは、栄養バランスのとれた食事をとり、十分な睡眠時間を確保しましょう。体を動かしたり、好きな歌を口ずさんだり、フラストレーションを上手に発散することも大切です。

赤は交感神経を優位にしてアドレナリンを分泌します。体の冷えを感じるときは、赤を身につけると良いでしょう。元気や自信が欲しいときにもおすすめです。
 

オレンジを選んだ人は?

オレンジ

「オレンジ」を選んだ人は不安を抱えているのかも

オレンジを選んだ人は、不安や怖れを感じているのではないでしょうか? なぜ不安なのか?何を怖れているのか? その理由を自分自身に問いかけてみましょう。ひょっとすると、安心のよりどころとなっていたものを、忘れているだけかもしれません。安心のよりどころに気づき、感謝の気持ちをもつと、徐々に不安は和らいでいきます。

答えがなかなか見つからないときも、暴飲暴食は禁物。夜の食事を軽めにしたり、消化のよいものをとるようにしましょう。
 

緑を選んだ人は?

緑

「緑」はリラックスする習慣を取り入れるサイン

緑を選んだ人は、決断をしなければならないのに、迷いが生じているのかもしれません。決断できないのは、その先に希望の光が見えないからではないでしょうか?

希望は主観的なもので、人から与えられるものではありません。ウォーキングをしたり、マッサージをしたり、リラックスする習慣をつけましょう。音楽や瞑想を取り入れるのもよいでしょう。心の中に希望の光が差し込んでくるイメージを持つと、よりよい決断を導くことができるでしょう。

あなたが気になる色は、あなたの状態を教えてくれます。ピンとくるメッセージがあったら、ぜひ実践してみてください。あなたが選んだ色は、あなたに癒しをもたらしてくれるでしょう。

【参考文献】
大森正子 著
色彩刺激に対する心理評価と生理反応評価
Relation between Psychological and Physiological Responses on Color Stimulus
日本色彩学会誌 26(2), 50-63, 2002-06-01
日本色彩学会

   

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