老後のお金や生活費が足りるのか不安ですよね。老後生活の収入の柱になるのが「老齢年金」ですが、年金制度にまつわることは、難しい用語が多くて、ますます不安になってしまう人もいるのではないでしょうか。そんな年金初心者の方の疑問に回答します。今回は老齢厚生年金の「報酬比例部分」が何なのかについてお教えします。
 

Q:60代前半にもらえる年金の「報酬比例部分」って何のこと?

質問:「私は会社に長年勤務しており、現在58歳。60代前半で厚生年金の『報酬比例部分』というものがもらえるそうです。この報酬比例部分とは、何を指すのでしょうか? 国民年金と厚生年金があるのは知っていますが、報酬比例部分というものが、何のことなのかわかりません」(58歳・女性)

聞きなれない年金の言葉、「報酬比例部分」って何?

聞きなれない年金の言葉、「報酬比例部分」って何?

 

A:「報酬比例部分」は、65歳以降の老齢厚生年金と同じ内容とイメージできます

まずはじめに、65歳未満(60代前半)で年金の受給ができる制度のひとつである「特別支給の老齢厚生年金」について説明しますね。

この制度は、昭和60年の法律改正により、厚生年金保険の受給開始年齢が60歳から65歳に引き上げられた際に、受給開始年齢を段階的に引き上げる目的で創設されました。

この制度が適用されるのは以下の条件にすべてあてはまる人です。

【1】男性の場合、昭和36年4月1日以前に生まれたこと。女性の場合、昭和41年4月1日以前に生まれたこと。
【2】老齢基礎年金の受給資格期間(10年)があること。
【3】厚生年金保険等に1年以上加入していたこと。
【4】60歳以上であること。


この制度には、「報酬比例部分」と「定額部分」の2つがあり、生年月日と性別により受給開始年齢が変わります。「報酬比例部分」は、65歳以降の老齢厚生年金と同じ内容だとイメージするとよいと思います。「定額部分」は、老齢基礎年金(国民年金)だとイメージしてください。
 
女性の場合の受給開始年齢(この世代は、報酬比例部分のみが受給できます)は原則、
昭和35年4月2日~昭和37年4月1日に生まれた方は、62歳
昭和37年4月2日~昭和39年4月1日に生まれた方は、63歳
 
となっています。相談者の場合は、現在58歳とのことですので、「報酬比例部分」のみ受給できることとなります。

※年金プチ相談コーナーに取り上げて欲しい質問がある人はコメント欄に書き込みをお願いします。

【関連記事をチェック!】
75歳まで年金を繰り下げたら、もらえる年金はいくら?
60歳で退職して3年間は、嘱託社員として働く予定。月20万円の収入だと、65歳からの年金はいくら増える?
結婚前に5年ほど、厚生年金を支払っていました。65歳より前に、年金は支給されますか?


【抽選で10名にAmazonギフト券1000円分プレゼント】All Aboutで「お金」について、アンケートを実施中です!
回答いただいた内容をAll About記事企画の参考にさせていただきます
※2021/10/1~2021/10/31まで

「毎月の家計についてのアンケート」に回答する

※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。