オールアバウトで調査! 妻側から見た夫の家事の実態
共働き夫婦にとって、家事分担は、円満な夫婦関係や日々の快適な生活に欠かせない大切な要素。そこでオールアバウトでは、妻側から見た夫の家事の実態や、夫に頼みたくない家事について調査しました。アンケートから見えてきた、夫婦の家事分担のコツとは?「妻が夫に頼みたくない家事」のナンバー1は?
オールアバウトが女性に向けて行った「夫婦の家事分担」についての独自調査(2021年4月、全国500名)によると、「夫担当の家事」ランキングベスト3は、1位が「ゴミ出し」、2位が「住宅ローンや家賃、車の管理費、保険、携帯料金などの引き落としや管理」、3位が「浴槽洗い」でした。 「夫に頼みたくない家事」について聞くと、1位が「口座・お金の管理」。以下「料理周りの家事」「キッチン周りの家事・掃除」と続きました。 「口座・お金の管理」と答えた理由として挙げられたのは、「きちんと管理してくれていると思っていたら、家賃が滞納、光熱費も2カ月遅れで焦った」「夫が口座を管理しているが、『食費をちょうだい』というと『そんなにいるの?』と言われる」「妻に厳しく言うのに本人はどんぶり勘定」など。お金の管理は夫にまかせながらも、その現状や不公平感に不安を抱く声が少なからずありました。「料理周りの家事」については「たまにしてくれるけど、料理の後、調味料や油が飛び散り片付けもしてくれないから」「料理は私のテリトリーなのでやってほしくないから」などの声が寄せられています。
「キッチン周りの家事・掃除」については「食器洗いをしてくれるけど洗い残しが多いから」などの理由が多く聞かれました。
夫婦でうまく家事分担するポイント3つ
妻へのアンケートで浮かび上がってきた、夫婦の家事分担の現状と課題。これらをふまえ、よりスムーズに家事分担する際のポイントを紹介します。1. 家計管理の方法を見直す
夫婦のライフスタイルは、転職、妻の妊娠・出産により変化します。忙しさに流され、ライフスタイルの変化に応じた家計管理の見直しを怠ってしまうと、「子どもの教育費を貯めていきたいのに貯金がなかなかできない」「食費を節約したいのに協力してくれない」など夫婦間の摩擦につながります。
これを機に、現状の家計管理の方法を夫婦で見直し、
・ 出産、子どもの入園や入学などライフステージごとに、管理方法について夫婦で話し合う
・ 貯金額を定期的に見直し、必要に応じて変更する
・病気や災害など緊急時に備え、“家庭内へそくり”を用意する
などを検討しましょう。
2. 「得意な家事」「好きな家事」「できる家事」を分担する
アンケートによると、「料理は得意で自分でやるのが好きだから、まかせてほしい」という妻の声が少なくありませんでした。一方で、ゴミ出し、浴槽洗い、草むしりや植物の世話、掃除機をかける、洗濯ものをたたむなど、夫が「できる家事」をしてくれるだけで助かるという声も。
まずは「できる家事」からお願いし、「得意な家事」「好きな家事」が夫婦で重なる場合は曜日で分担するなどのステップで家事分担を。「仕事が忙しい」「体調が悪い」などの時は臨機応変にフォローし合える空気を作っていきましょう。
3. 無理強いせず、寛容に見守る
「今」しなくてもすむ家事を「やって!」と無理強いすると、衝突の原因になりがち。家事の内容によっては「平日はスルーし休日にまとめて行う」などメリハリをつけて家事分担するのも一案です。
また、「やり方が雑」などと心の中で思っても寛容に見守り、折りをみて「料理のあとの油汚れはこれで落とすとラクだと思うよ」など“対等”に声をかけると、パートナーからのアドバイスとして相手も受け入れやすくなるのではないでしょうか。
家事を分担することは、単に負担を軽減するだけでなく、お互いの心にゆとりが生まれ、夫婦の会話が増え家庭が明るくなるきっかけにもなるものです。家族皆が幸せに過ごすためにも、家事を“自分ごと”としてとらえ、「TEAM家族」として主体的に向き合っていきたいものです。