コロナ禍“おうち時間”が増えて犬を迎えたけれど……
ペットとして大人気の犬。コロナ禍で“おうち時間”が増え、犬の飼育を検討している人や実際に飼育を始めた人も多くいらっしゃるのではないでしょうか。今回オールアバウトでは、犬を飼育している人にアンケートを実施。多くの人が悩むしつけのランキングを発表します。みんな悩んだ! 苦労した犬のしつけランキング1位は「トイレ」
しつけの中ではトイレの悩みが断トツ1位。上位に入らなかったものでも、「トイレの失敗を直す」との項目に56票が入り8位にランクイン。さらに食糞(動物が自分自身または他の動物の糞を食べること)で悩まれている方も多く、愛犬のトイレ事情で苦労されていることは少なくないようです。苦労したしつけランキングTOP5
1位 トイレのしつけ 197票
2位 無駄吠えをしつけ直す 153票
3位 歯磨きのしつけ 75票
4位 噛み癖をしつけ直す 71票
5位 社会性を身につける 67票
今日からできる愛犬のしつけ“はじめの1歩”
多くの方が苦労した愛犬のしつけTOP3について、今日からできるしつけのポイントをご紹介します。
犬を家族に迎えると「きちんとしつけしなければ!」と力が入ってしまうものです。それは目の前の子を大切に思うが故のことですが、しかし、飼い主さんの気迫が犬たちに伝わり良い結果に結びつかないこともあります。
しつけが期待通りにいかないとき、犬たちを叱りたくなることもあるでしょう。しかし、どうか怒らないでください。怒ることでしつけがスムーズにいかなくなることが多いです。怒りたくなったら、深呼吸をして、まずはご自身の心を緩めてくださいね。
【トイレのしつけ】
◇しつけ前の心構え
犬たちはトイレシートがトイレであることを知りません。その事実を理解したところからスタートしましょう。トイレシートがトイレであることを根気よく教えてあげてください。
◇しつけチェック項目
1:失敗させないトイレ環境を作りましょう
2:失敗した時の原因を見つけましょう(記録を取るのも効果的)
3:排泄のタイミングを知りましょう
4:排泄サインを見つけたらトイレに連れていきましょう
5:粗相をした時のにおいをきちんと消臭しましょう
6:成功した時は大袈裟なほどに褒めましょう
【無駄吠えを直すしつけ】
◇しつけ前の心構え
犬の歴史から見ても、犬は吠えることで仕事をしてきた動物です。吠える役割がなくなった現在でも、その遺伝子は引き継がれています。また、吠えることは彼らの感情表現でもあります、吠える理由を考えてあげてください。「無駄吠えのしつけ直し」と一言で言っても、彼らの気持ちをわかった上で対処することが何よりも大切です。
◇しつけチェック項目
1:吠える理由を考えましょう
2:要求吠えなら無反応に努めましょう(カーミングシグナルを使うのも効果的)
3:環境を見直してあげましょう
4:ストレス発散のため運動させてあげましょう
5:体調不良を起こしていないかチェックしてあげましょう
【歯磨き】
◇しつけ前の心構え
歯磨きとは口の中に手や異物(歯ブラシや歯ブラシシート)を入れるものなので、犬たちが不快感や恐怖を感じるのも自然なことです。また、犬たちの反応に飼い主さんも力が入りがちです。まずは、力を抜きましょう。無理強いは禁物です。小さなステップを踏みながら歯磨きに慣れさせてあげてください。
◇しつけチェック項目
1:口の周りを触れるように練習しましょう
2:口の中に指を入れられるように練習しましょう
3:歯や歯茎に触れられるように練習しましょう
4:指にシートを巻いて歯に触れられるよう練習しましょう
5:湿らした歯ブラシを優しく口の中に入れる練習をしましょう
6:成功した時は大袈裟なほどに褒めてあげましょう
愛情を持って根気よく向き合って
犬を家族に迎えた時、誰もが一度は「しつけ」で悩まれると思います。しかし、焦りは禁物。人間の子供がだんだんと成長するように、犬たちも成長します。成長のスピードはそれぞれですが、愛情を持って根気よく向き合ってあげてください。
また、当たり前ですが犬たちにも個性があります。私たち人間がみな、活発で、愛想が良くて、世の中の人みんなと仲良くできて、物覚えが良くて、賢くて、純粋で忠誠心がある…… そんなわけがありません。犬たちも同じです。個性があります。得意不得意があります。人間の概念で「犬はこういうもの」という型を作りすぎず、目の前の子の個性を伸ばす方法で接してあげてください。
お利口な犬を目指すと苦しくなるので、可愛い我が子との幸せな付き合い方を見つけていって下さいね。