「小さなポジティブ」を日々感じながら積み重ねることでお金持ちに

無理をせず、自分の心を大事にすることで、「自分にとってプラスになる選択ができるようになる」と、心理カウンセラーの石原加受子さんはいいます。それはお金を稼ぐ・貯めるうえでも同様。最終回は、心のバランスを保ちながら「お金持ち体質」になる方法を教えていただきました。(第4回『老後の不幸を招く「クセ」を見直して、お金持ち体質になるコツ』から続きます)


――心のバランスを健やかに保ちながら、お金の不安も解消したいとは、誰しも願うことです。心理学的な視点から、「お金持ち体質」を作る方法を教えてください。
 
石原加受子さん:お金持ちになりたいのなら、最初にやるべきことは、お金持ちの「意識」を作ること。意識が変われば、使う言葉も行動も、すべてが変わっていきます。

具体的には、前回お話ししたように、楽しい、うれしい、ちょっぴり幸せといった「小さなポジティブ」を日々感じながら積み重ねていくことです。自分のなかでポジティブの総量が高まった状態で、いろいろなことを選択していくと、無意識のうちに、自分にとってプラスになる判断ができるようになります。

私たちは頭で考えて物事を選択していると思っているかもしれませんが、実はそうではありません。無意識がそれを決定しているんです。例えば、「私は貧乏だ」「ツイてない」が口癖で、そうした気持ちを日々実感していたら、自然と貧乏になるための選択をしてしまう。目の前にチャンスが訪れても「私は運が悪いから無理だな」「自分にはそぐわない」と、尻込みをしてチャンスを逃してしまいます。そういう思考の癖はできるだけ早めに直すべきです。
 
――小さなポジティブの実感を重ねることで、思考の癖も直っていくのでしょうか?
 
石原さん:そういうことです。お金持ちの体質の人は、自分のことを心から認めているし、自己肯定感もすごく高い。自分を認めて褒めることの積み重ねによって、自分のなかのポジティブな総量が高くなるから、前向きなで良い選択が自然とできるようになる。豊かな状態で暮らしていけるような未来になっていくはずです。

ですから、明日からすぐにお金持ち体質になって、お金に困らないようにしたいというのは無理。今現在、ネガティブ意識でお金に向き合っている人は、たとえ宝くじがあたっても、有益な使い方ができないから、無意味なんですね。 
 
――まさに、「お金持ち体質は1日にしてならず」なのですね。

石原さん:自分の心が安心できること、ラクだと思えること、いいなと感じられることをすればいいんです。とはいえ、難しく考える必要はありません。仕事や家事で疲れたら無理せず横になる、我慢してまでYESと言わない……自分の生活のなかで、できることからやっていけば十分です。そして、物事をもう少しだけポジティブにとらえてみようと意識するだけで自己肯定感は自然と高くなり、お金持ち体質へと近づいていきますよ。

ただ、くれぐれも「お金持ち体質になるためにはポジティブにならなければ!」と、頑張らないこと。ゆっくりと自分の価値観とペースを大切にして生きること、「いいね」「OK」と、ポジティブな実感を重ねることが、結局は幸せになるための一番の近道なんです。

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教えてくれたのは……
石原 加受子(いしはら かずこ)さん

 
心理カウンセラー。「自分中心心理学」を提唱する心理相談研究所「オールイズワン」代表。心理学校メンタルヘルス学会会員、厚生労働省認定「健康生きがいづくり」アドバイザー。独自の心理学で性格や対人関係、親子関係などの改善を目指すセミナー、カウンセリングを続け、老若男女にアドバイスを行う。『「また断れなかった…」がなくなる本』『感情はコントロールしなくていい』などのベストセラーを含めて150冊以上の書籍を執筆。

取材・文/西尾英子


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