これまでとは違う価値観と生き方でお金持ち体質に!

働き方や暮らし方が大きく変わりつつある今、「これまでとは違った価値観や生き方が問われている」と心理カウンセラーの石原加受子さんは指摘します。この先、幸せもお金も手にするために、私たちが持つべき意識とは?(第2回『「漠然とした不安が消えない」人がお金持ち体質に変わる心の作り方』から続きます)

 
これからのお金持ち体質は、今までとは違う?

これからのお金持ち体質は、今までとは違う?


――コロナ禍で先行きが不透明な今、老後へのお金不安がさらに高まっています。この先、家計を守り、前向きにお金と向き合っていくには、どんな意識を持てばいいのでしょうか。
 
石原加受子さん:この先どうなるかは誰にもわかりませんが、確かなことは、これまでとは違う価値観と生き方でやっていく必要があるということです。私たちはまさに今、その岐路に立っている状態。コロナ禍で私たちの働き方や暮らし方は大きく変わりました。それに伴い、多くの人が価値観の変化を感じているはずです。

今までは、とにかくお金持ちになることや仕事で成功することが、世間一般の幸せとされてきました。だからみんなそのために必死で努力し、我慢を重ねながら一生懸命やってきたわけです。ある意味、自分の心をおざなりにして走り続けてきたともいえるでしょう。

ですが、突然こうした状況になって、これまで成功だとされていたものが揺らぎ始めています。何に充実感を覚えるか、どういうことに満足するか。そのためには何を基準にして生きるのかという根底の部分が問われていると思うんです。

私が常に感じているのは、みなさんすごく「生き急いでいる」ということ。本当はゴールがないのに、そこを目指せば幸せになると思い込んでいる人がほとんどではないでしょうか。
 
――「ゴールがない」とは、いったいどういうことでしょう?
 

無理をして競争社会で生きてきた人が、今、不安を募らせています

石原さん:たとえば、「あなたの人生のゴールはなんですか?」と聞かれて、どれだけの人が具体的に答えられるでしょうか。おそらく「幸せな老後」とか「人並みの生活ができればいい」「お金に苦労しない人生」など、漠然とした回答しか出てこないケースが多いと思うんです。

でもそれは、ある意味仕方がないこと。なぜなら、これまで競争社会のなかで生きてきた私たちは、「競う→焦る」のパターンが癖になっているからです。自分にとって本当のゴールが何かわからないのに、頑張りさえすれば幸せになれる、ゴールに到達すれば満足できると思い込んでいる。ですが、偽りのゴールを目指して頑張っても、どこが到達点だかわからないし、焦って不安になるだけです。そうして頑張ってきた60代以上の人が、今、老後不安を募らせていますよね。
 
――ゴールをできるだけ具体的にすることが大事ということでしょうか?
 
石原さん:もちろんそれも大切。老後まで3000万円貯めるとか、将来は田舎に引っ越してこんな暮らしをするといった具体的な目標であれば、実現に向けてやるべきことが明確ですし、達成度合いも見えやすいですから。

ただ、それ以上に大事なことがあります。お金持ちになれる人、貯められる人たちに共通するのは、自分の心がラクな状態を優先するということです。

例えば、5年で500万円の貯金をする場合、1カ月これくらいの金額を貯めようなどと計画をたて、それに基づいて行動するのが一般的ですよね。その時に、お金持ちになれる人というのは、貯金の途中で「ちょっとこのペースは苦しいな」と感じたら、「あと1年延長しよう」と軌道修正してでも、心の安定を選びます。ポジティブな気持ちで貯金をしていくほうが、結果的に目標に着実に近づくとわかっているから。決して無理をしないんです。

無理をするとなぜお金持ちになれないのか。仮に、5年の貯金計画を無理して3年で達成しようとすると、どこかに皺寄せがきて心が焦りますよね。そんなネガティブ感情の状態で、我慢しながら貯金を続けると、ストレスがたまって反動で無駄遣いをしてしまったり、挫折するケースがとても多いんです。

あるいは、すぐに増やそうと焦るあまり、甘い話や投機的なものに手を出して失敗してしまうことも。つまり、無意識のうちに自分の未来にマイナスになる行動を選択してしまい、目標に到達できない。これでは貧乏体質のままです。

お金持ち体質になりたいのなら、具体的な目標を持ち、安定した心の状態でいることを優先しながら、自分のペースを守る。無理しない、我慢しないこと。それを心に留めておいてください。

★第4回『老後不幸になる? 貧乏体質を招く「クセ」を脱出してお金持ち体質になるコツ』に続きます

教えてくれたのは……
石原 加受子(いしはら かずこ)さん

 
心理カウンセラー。「自分中心心理学」を提唱する心理相談研究所「オールイズワン」代表。心理学校メンタルヘルス学会会員、厚生労働省認定「健康生きがいづくり」アドバイザー。独自の心理学で性格や対人関係、親子関係などの改善を目指すセミナー、カウンセリングを続け、老若男女にアドバイスを行う。『「また断れなかった…」がなくなる本』『感情はコントロールしなくていい』などのベストセラーを含めて150冊以上の書籍を執筆。

取材・文/西尾英子

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